ピアノコンクールと言えば、ショパンコンクールが有名ですが、
ショパンコンクールの次くらいに歴史のあるコンクール「リスト国際ピアノコンクール」が
9月12日から、ここブタペストで開催されておりました。
リスト音楽院前のリスト像
こんなに大きいんです。
ピアノ専門で勉強してきたママ友達は、予選からコンクールへ足を運び、
コンクールの様子を興奮気味にFacebookに投稿していたり、
ブロ友さんでも、コンクールの動画配信を見て、感想などをブログ記事にアップしているのを連日見ていて、
こんなに近くで行われているのだから、私もちょっと見てみたい気持ちが湧いてきて

よし、一つ歴史的瞬間を見届けに行こうではないか!と、
ついにファイナル
会場へ足を運んできましたー


会場のリスト音楽院前には、なぜか壊れた古ーいベーゼンドルファーが

絵にはなるけれども・・・
鍵盤が抜けていたり、音が狂いまくっていてとても弾きこなせません

入り口を入ると、まず投票用紙を渡されます。
これは責任重大
一気にしっかり聴くぞー
という気持ちが高まりました



会場内。普段のコンクールと違って、ステージ前にお花が飾ってあって、一段と華やかな雰囲気に、思わず「わぁ~
」と声がもれました。

コンサートと違って、始まるころには会場内もピりっとした緊張感のある雰囲気に包まれました。
私のような素人が演奏を聴いても、「みんなすごかったー
」で終わってしまい、違いなんて分からないのでは?

と心配していましたが、ファイナリストの4人、それぞれに演奏にも個性があり、
とても興味深かったです

まず一人目のGiovanni BERTOLAZZIで、キラキラの音色に泣きそうになり、
※画像はリスト国際ピアノコンクールのHPより



3人聴いて、私の中では、もうKevinの超絶技巧が頭から離れず、投票もほぼ彼に決まりだな?と思っていたのですが、
3人終わってここで、ピアノをスタインウェイからヤマハに変えて挑んだTamta MAGRADZEの演奏が、
今までの音色とはガラリと変わり、それまではキレイだけどなんとなく音が籠って聞こえていたのが、
一気にパッと明るい音色に変わり、良い意味で裏切られた感満載で

彼女の伸びやかではっきりした音と迫力ある演奏にどんどん弾きこまれていきました


最後に聴いた彼女の演奏が、もうすっかり頭から離れなくなってしまい、
私は彼女に投票しました

ファイナル結果は
1位;Kevin CHEN
2位:Giovanni BERTOLAZZI
3位:Gergely KOVACS
特別賞:Tamta MAGRADZE
1位は長女が投票した16歳の少年になりました

確かに彼はすごかった





弾き終わった後も、なかなか拍手が鳴りやまず、何度もカーテンコールで呼び出されていて、
コンクールではなく、まるでリサイタルのようでした。
帰宅後も興奮冷めやらず、もう一度配信映像を見ましたが、
やはり会場で聴くのとは全然印象が違いました。
配信だとKevinのすごさがより際立っていた



私は特別賞のTamtaの迫力ある演奏をまた聴きたいです。
こんな風に、お気に入りのピアニストがみつかるのも、コンクールの醍醐味ですね

ファイナルではリストのPiano concerto in E-flat majorとPiano concerto in A majorのどちらかを演奏する形式でした。
私は、Piano concerto in E-flat majorは、聴いたことがあったのですが、
Piano concerto in A majorは、今回のファイナルで初めて聴きました。
リストらしいテクニックの見せどころもたくさんありつつも、どこかファンタジックな曲で、一気にお気に入りの一曲になりました。
この日以来、気に入りすぎて家に居る間はほぼPiano concerto in A major流しっぱなしです



ファイナルの配信動画です。ご興味がありましたら是非ご視聴くださいませ
