インパルス・ソサエティ(衝動に支配される社会)とは、消費者が欲するものを与えることに驚くほど長けた社会。
俗に言う「便利」な社会。
飽くなき個人の欲望に手っ取り早く市場が応えることで、個人が市場にドンドン浸食されていく危険。
協調的で献身的、長期的で広範囲に恩恵を与える様な〝社会的な〟判断が出来なくなりつつある世界(この本ではアメリカを中心にしているが、多くの先進国が同じ道を辿っている様に思う)
それは、決して、金融や経済、政治、富裕層に限った話ではなく、全ての人に共通の問題。
インターネットが個人情報をどうのこうのという話題は、氷山のほんの一角で、ネットが登場する前から、すでにその兆候は始まっていた。
そんな社会・システムを切り離して生活して行くことは、不可能に近いのですが、それでもそれらのことを意識し、考えて生きていくことは、決して無意味ではないと思いました。
タイトルから想像することよりも、深く広範囲で自分や社会が市場に侵略されていることに気付かされました。
市場経済や資本主義、個人の自由や権利については色んな考え方があり、この本の問題についての考え方もいろいろあると思いますが、共通で認識しておくべき問題だと感じました。
超オススメ☆
「衝動」に支配される世界---我慢しない消費者が社会を食いつくす/ポール・ロバーツ/神保 哲生 解説

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