大学が授業を再開できない10の理由 | 描くと人生が動き出す✨アートセラピスト橋本マシリトのこころ解放ブログ

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「小中高は授業を再開しているのに、どうして大学は再開しないんだ!?」「大学は本来提供するはずの価値を提供していないんじゃないか?」「もう耐えられない」「大学生がかわいそうだ」

 

…そんな意見をたびたび耳にするようになりました。

 

うーーーーーーーーーーん。

 

気持ちはわかる。気持ちはわかる。

私だって現役のJDの一人として(これが言いたいだけ?笑)みんなと会いたいし、会っているときにあった何気ない会話がまるでなくなることの刺激のなさ(かといって、わざわざ改まってオンラインを設定するほどのことでもない)がこんなにも自分の頭の中を停滞させるものだったなんて初めて体験して、つらーーーーーと思っていますよ。

 

だがしかし。私としては冷静に考えればそりゃぁまだ無理でしょうよと思う。

 

先生方だって真剣に考えて、頭を悩ませ、どうしたもんか…と思っている。

でもまだ…時期尚早かなって世間を見回すと思う。

 

だから、急に「大学だけやらないなんて違和感がある。やれー!!!!」と言われても、「ハァ?何いっとんじゃわれ」と思うし、「耐えられない」とか「かわいそう」とか言うのは、「そういう感情論じゃねーんだわ」と思うんだよね。

 

え?なんでなんで?と思う方のために、現役女子大(学院)生のハシモトが、なんで大学が授業を(少なくともフルで)再開できないかを解説しましょう。

 

特にね、「小中高はOKなのに」というあなた。まさに「小中高」と比べると、そのリスクの高さがよくわかるのです。

 

 

1. 大学の1クラスの人数は小中高の比じゃありません

現在の小学校〜高校の一クラスの人数は、大体30人強です。過疎地はもっと少ないでしょう。

私たちの頃はこれが40人強だったので、当時から比べれば大変恵まれた環境ですね。

 

これが大学だと、1クラス200人、300人、もっと多いクラスだってザラです。

1回の授業で交わる人の量が小中高の比ではありません。

 

 

2. 大学の授業は教室が固定ではありません

小中高では自分の「クラス」=教室というものがありました。

「○年○組」というやつです。いやー青春ですね。

 

大学にはありません。

○年○組という部屋に、固定したメンバーがずっといて、そこに先生がやってくる、という授業スタイルではありません。

 

大きな教室がいくつもあって、生徒は授業の時間になるとそこへ「移動」するスタイルです。

 

今日の1限は○○演習室、2限は○○講義室、3限は○○講堂…のようにです。

 

すなわち、生徒は全員、コマごとに「移動」します。必ずです。

 

一人の生徒が感染源だった場合、その影響を一つの「教室」で抑え込むことは不可能です。

 

移動した教室を、誰が清掃するのでしょうか??

200人、300人規模の教室を?授業ごとに、休み時間の間に?

机と椅子と床と出入り口を??

全く現実的ではありません。

 

 

3. 大学の授業は全員が違う授業を取ります

ある授業で1教室に集まった学生たちは、次の授業では全員違う授業で違う教室へ移動します。

 

例えば、1限目に「文献購読」という授業で一堂に会した生徒たちがいるとします。そのうち、Aさんは2限目は「中国語」という授業、Bさんは「社会学基礎」という授業、Cさんは「障害児教育」という授業…という風に、集まった200人なり、300人は、それぞれまた違う、200人なり、300人なり(もちろんもっと多い場合も、もっと少ない場合もあります)の授業へ移動します。

 

1クラスが基本的に同じメンバーで授業を受け続ける小中高に比べて、感染が拡散するリスクは人数分掛けるだけ増加していきます。

 

 

4. 昼休憩ともなれば、全員が一斉に学食に集まる&町の飲食店に散らばります

 

その小中高より格段に感染(拡大)リスクの高い人の群が、昼休憩になれば一斉に学食に集まる&大学周辺の飲食店に散らばります。

 

飲食は、クラスター発生のリスクが高い場所の一つです。

そこで、マスクを外した学生たちが、つばを飛ばしながら語り合い、飲食します。

 

1クラスで給食を食べている小中高生よりもリスクが高いのは当然です。

 

 

5. 大学では、休み時間をクラスごとにずらすことができません

大学にはそもそも「○年○組」という概念がなく、すべての授業が選択制のため、昨今の小中高がとっている、「休み時間をずらす」という対策がとれません。

 

ずらしてしまうと、ある人は必ず授業に遅刻し、ある人は必ず次の授業に間に合わないということが発生するからです。

 

 

6. 大学生の行動範囲は小中高生の比ではありません

小学生Aくんが、自宅から小学校に通う距離、授業が終わってから習い事や遊びに行く距離と、大学生Bくんが、自宅から大学に通う距離、授業が終わってから習い事やバイトや遊びに行く距離を考えてみてください。

 

どれくらい行動範囲が違いますか?

 

都内では、新幹線通学をしている学生だっています。

バイトを掛け持ちしている学生も多いです。

 

行動範囲が広いと言うことは、それだけ感染(拡大)リスクが高いということです。

 

 

7. 大学生の交友範囲は小中高生の比ではありません

行動範囲が広いということは、会って、喋って、一緒に過ごす人の範囲と人数が多いということです。

(以下略)

 

8. 若者は重症化リスクが低い分、ウイルスを持ったまま動き回ります

これは小中高生も一緒ですね。

感染しても発症しなければ、自分が元気なので動き回ります。

動き回ればそれだけ拡散する機会が多くなります。

 

 

9. 若者はリスクよりも無茶しがちです

これは、私たちの若かりし頃よりは、ずっとずっと現代の若者たちは慎重です。無茶しません。

しかし!それでもなお、どんなに少なく見積もっても、私たちが持っている程度の「正常化バイアス」=「これくらいなら平気だろう」を持っています。

 

多少喉が痛くても、バイトに行きますよ。サークルに行きますよ。飲み会に、カラオケに、行っちゃいますよ。

 

それを責めてるんじゃなくて、そういうものです。

大人だってそうなんですから。

そして、その浅はかさ、がんばっちゃうところ、見込みの甘さは、やっぱり大人以上だなって、大学生たちをみていて思います。

 

多分、守るものがないからですね。

 

「誰かを守る」という概念が基本的にあまりみられません。

 

それが若さというものだと思います。

 

 

10. 感染した大学生や大学を責める風潮!これがまだある

3月末に、京都の某大学で大学生が感染しました。

ご存じの通り、以下のようなことが発生しました。

 

「抗議や意見の電話やメールが数百件寄せられ」「『殺しに行く』など脅迫的な内容も」(朝日デジタル, 2020/4/8)

「飲食店の中には『○○大生の入店お断り』との張り紙を掲げるところも」(毎日ブロードキャスティングシステム, 2020/4/9)

「アルバイト先から出勤を断られたり、職員の家族や子供が出勤や登園を断られたり」(毎日新聞, 2020/4/16)

 

ネット上では、個人名、写真、住所を特定する動きもありました。

 

え、でもそれは最初の頃のことでしょ…と思います???

 

8月にクラスターが発生した某高校では、

「『日本から出て行け』『学校をつぶせ』」「学校の批判に加え、生徒を中傷するような電話が80件を超え」「(学生の)約50人から『寝られない』などの相談が寄せられている」(読売新聞オンライン, 2020/8/23)

 

 

大学の授業を解禁にしたら、クラスターは間違いなく起きます。

クラスターが起きても、これまでと同様に多くは軽症で済むだろうと思います(もちろん、家族や飲食店経由で感染した方のうち、高齢者や基礎疾患のある方で、重症化する方や亡くなる方も出る可能性はあるでしょう)。

 

そのときに、いまだにこんな不寛容な世の中で、どう学生を守れるのでしょう?????

 

コロナが流行っても、まぁなんとかなる、要は今のインフルエンザ程度の認識が日本に定着すれば安心できると思いますが…

 

そしてもうちょっとすればそこまでいけるんじゃないかと私なんかは考えているのですが…

 

今はまだ時期尚早でしょうね…

 

 

 

 

もちろん、大学の先生方も、頭を悩ませています。

このままではいけないと打開策を検討しています。

なにより文科省からお達しがでるくらいですからね…

 

「なーに勝手なことゆーてんじゃいわれぇ」と思いながらも(いや、そんな風に思うのは私くらいかもしれませんが)、どうにかしたいと思っているのはなにより先生方だと思いますよ…

 

実際、私の通う大学では、後期から、一部の演習・実習系授業で再開が宣言されました。

 

実際にそこにいて、やってみなければ学習にならない内容で、

そういった授業はそもそも少人数であることが多いことから、

一部を解禁するのでしょう。

 

(その授業のためだけに大学へ行って、前後の授業は大人数のオンライン授業だったりもするので、その場合はオンライン授業用の別室を用意するのでしょう。そうした工夫も、少人数であればリスクを抑えたまま実現が可能です。)

 

 

 

まーそんなわけで、感情論じゃねーわ。

 

学生が感染することのリスクをなるべく低く抑えるために、

学生から感染を拡散することのないように、

そしていらぬ誹謗中傷から学生を守るために、

大学側も必死ですよ。

 

それを知らず、よく考えもせず、想像することもしないで

「耐えられない」とか「学生がかわいそう」とか「違和感がある」とか…

 

そういうのはちょっと違うんじゃないかな、と思います。

 

 

「落ちついて、ちょっと想像してみりゃわかるでしょ?」

 

 

全国の大学生、大学院生の皆さん、頑張りましょうね!!

私の予想では、もうすぐ、もう少しで、社会が騒ぐのをやめるんじゃないかと思っているので!

そしたら、「なんだったんだあれは…」と言いながら、楽しくオフラインで乾杯しましょうね♡

 

まー言うてみればこんな体験、100年に1度以上のレアケースですわ。

どっちかいうたら、楽しみましょ。

 

将来語れるネタ一つ増えたわくらいな気持ちで。

 

再会を楽しみにしていますよ✨️

 

 

写真は先日撮った京都の空。秋っぽいですか?これ、むちゃくちゃ暑かった日ですね…

 

 

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