お金を英語にするとマネーですが、マネタイズは収益化という意味

でマーケティング(販売戦略)の用語として使われています。

 

 

マーケティングというと企業の営業部門の話かと言えば、そうでは

ありません。

 

 

マネタイズは、古代社会から行われていたことです。

 

 

原始社会においては、物々交換が中心で、おおよそ等価交換で

したので、どちらかが収益化をはかるものではなかったです。

 

 

ところが、生活様式が進化して、自分が得ようとする価値を簡単に

入手することができなくなりました。

 

 

そこで、商売が生まれ、人々が得ようとしてもなかなか得られない

価値を提供する対価として金銭を得たのがマネタイズの始まりです。

 

 

ところで、価値判断は人それぞれですが、人々は人に言えない悩み

を抱えていることが多いです。

 

 

その悩みが解決されれば、その人にとって明るい未来が切り開ける

のです。

 

 

人々の悩みは、ビジネス、恋愛、美容・健康、学業、人間関係など

さまざまな分野にまたがります。

 

 

それぞれの分野において情報を提供するためのビジネスが成立
しています。

 

 

サービス業や、情報商材を発売するインフォレーナー、情報商材を

代理販売するアフィリエイターなどの職種があります。

 

 

ここで、マネタイズということを改めて考えたときに、
ビジネスとして成立するためには必要なことは、

「永続性」という視点です。

 

 

マネタイズは、一過性のお金儲けを意味しているのではないです。

 

 

ネットの世界には、一攫千金を狙えるような情報が蔓延しています。

 

 

そのような情報に扇動され、行動すると手痛い仕打ちに遭うことが

あります。

 

 

しかし、楽して稼ぎたいと思っているユーザーは、同じ手口に何度も
騙されてしまうのです。

 

 

詐欺的商材には、専門のコピーライターが扇動的なセールスレター
をつくりあげ、それを読んだユーザーが洗脳されます。

 

 

そして、現代における病理的現象、「情報弱者」が輩出されます。

 

 

それを「マネタイズ」と呼ぶのなら、ビジネスの将来性はありません。

 

 

そうした悪徳集団によって未来を決せられてはいけないのです。

 

 

これからAI(人工知能)が進化する未来において、人間でしか
できない価値提供の重要性が高まります。

 

 

価値観が多様化する現代において、どの価値を選択するかは
個人の自由です。

 

 

その中で根強いニーズや新しいニーズを集めることができる

価値を提供することができたら「マネタイズ」は正しいビジネス

の手法になります。

 

 

現代は低成長時代が続いています。

 

 

安倍晋三内閣総理大臣が、三期目に入り、戦後では佐藤栄作首相

に次ぐ任期の長い首相になっています。

 

 

政府はアベノミクスにより右肩上がりの経済成長を見せているなどと
発表していますが、公務員と大企業をのぞけば、いまだ賃金カット・
人員整理などが行われています。

 

 

それに合わせてディスカウントショップなどの安売りが進み、
デフレーションが止まらない現状にあります。

 

 

だからと言って、情報ビジネスに関わる者が、自分を安売りしては
いけないのです。

 

 

現代は二極分化の社会とも言われますが、富はあるところには
ちゃんとあるのです。

 

 

その使い道が分からない人もいますし、デフレーション社会において
お金を出し惜しみしている人もたくさんいます。

 

 

消費税増税をして低所得者が生活必需品を購入するのに多大な負担を
かけることは大きな間違いです。

 

 

お金を持っている人にきちんとお金を使ってもらうことが経済再建の
正しいやり方です。

 

 

本当に価値ある情報についてはそれなりの対価を得る必要があります。

 

 

もし、ネットビジネスをするのにお金に罪悪感を感じているのであれば、
罪悪感を捨てるべきです。

 

 

お金は価値中立であると主張する人がいますが、
私は価値中立ではないと思います。

 

 

お金は感謝を意を表す価値だと考えていますので、

お金を払う人の主観によってどうにても変化します。

 

 

経済学で、「ゼロ・サム理論」というのがあります。

 

 

簡単に言えば、誰かが得すれば、誰かが損をするという理論です。

 

 

1回限りで勝敗が決まるギャンブルであれば、その理論
は通るでしょう。

 

 

しかし、わが国が戦後1960年代に入り高度経済成長期に入ってから、
国民全体が豊かになっていったはずです。

 

 

これは国民が戦後の悲惨な状況から豊かな生活を求めて一生懸命に

仕事に励んだ結果だと言えます。

 

 

現代のような二極分化が進んでいる社会ではなく、富の再分配が正しく
行われる社会では、国民全体が豊かになるのです。

 

 

低所得者層に負担を押しつける現在の政策ではなく、富裕層が経済の

循環に拍車をかけるような動きが必要です。

 

 

欧米社会では、若手起業家や慈善事業に多大の資金を投資する富裕層

が沢山いますけど、わが国ではそういう文化がまだ立ち後れています。

 

 

少なくとも真に価値あるものに対して感謝の意を表すものとして対価を
提供するような文化をつくりあげていくことが必要だと考えています。

 

 

真のマネタイズとは、個人の欲望を満たすためにするお金儲けでは

ありません。

 

 

お金は欲望を満たす手段ではありますが、目的ではありません。

 

 

お金は運用の仕方によっては、国全体を貧しくすることも豊かにする

こともできます。

 

 

アダムスミスの「国富論」」に説かれているように、戦後の日本は
「神の見えざる手」によって経済発展をとげてきました。

 

 

それが現在、一部の既得権者によって富が独占されています。

 

 

ネットビジネスという最新のビジネス手法により成功を収める者は、
富の再分配のために知恵と経験を使うべきです。

 

 

マネタイズが社会全体の富の構築につながるこが究極の姿だと

思います。