卒業が決まっているせいか、それとも根っからの寂しがり屋が度を強めているせいか、このところ友美はなにかと周りをかまう。ことに年の近いメンバーは一人暮らしということもあって、そのターゲットになりやすい。
「ご飯食べいこう」
「温泉いこう」
そしてその日は、片頭痛に帰り支度の手を休めていたみなみに向かって、
「たかみな、散歩いこ」
「えー、めんどくさ」
「いこうよ」
「……今日あったま痛いの、だからヤだ」
「きれいな空気、吸えば、治るよ」
「も、ぜったいヤ」
それに、東京できれいな空気と言っても、足をのばせる周辺ではたかが知れている。くわえて明日は早朝からの仕事が入っていて、散歩をする暇があるくらいならはやく家に帰って眠りたい。
しかし不運なことに相手はみなみをよく知っていた。親しい人間の頼みを最後まで断わり通すほど、みなみの意志は固くない。いやだいやだと口では言うものの、結局押されるがままなびいてしまう。
「ちょこっとさ、公園歩くだけだからさ」
「ご飯食べいこう」
「温泉いこう」
そしてその日は、片頭痛に帰り支度の手を休めていたみなみに向かって、
「たかみな、散歩いこ」
「えー、めんどくさ」
「いこうよ」
「……今日あったま痛いの、だからヤだ」
「きれいな空気、吸えば、治るよ」
「も、ぜったいヤ」
それに、東京できれいな空気と言っても、足をのばせる周辺ではたかが知れている。くわえて明日は早朝からの仕事が入っていて、散歩をする暇があるくらいならはやく家に帰って眠りたい。
しかし不運なことに相手はみなみをよく知っていた。親しい人間の頼みを最後まで断わり通すほど、みなみの意志は固くない。いやだいやだと口では言うものの、結局押されるがままなびいてしまう。
「ちょこっとさ、公園歩くだけだからさ」