社員が帰った後に、夜一人で仕事をしていると、うつうつとした気分になることが多い。これで はいけない・・・・・・。しばらくまえから、ときどき、よる会社を抜け出して話題の映画を見て気分転換し、また会社に戻って、残りの仕事をかたづけることを試みている。残りの仕事をかたづけるのに、効率よくできたりする。悪くない。会社から近い新宿の武蔵野館などは最終回が8時過ぎだったりする。
映画はイタリア映画の古くからのファンだけれど、最近はなかなかリバイバルも無い。いま習っているイタリア語の先生から、先日、どんな映画が好きかと聞かれたから、ヴィスコンティが最高だと思っている、特に、「山猫」が好きだといった。かれはうなづいて、イタリア語で 「IL GATTOPARDO」というんだよ、と教えてくれた。
先週は東映の知人から「利休にたずねよ」のチケットを頂いたので、行ってみた。利休の若いころの恋がドラマの経糸だが、なぜ利休は秀吉に自害を命ぜられたのかがテーマだから、なかなか辛い映画でもある。しかし、利休の妻・宗恩を演じた中谷美紀の知性的美しさと深い表現力に魅せられた。将来大器を予感させる海老蔵の演技にもちょっと感心した。惜しむらくは、秀吉の描き方が不十分だったこと。役者の器量にもよるが、戦国の世に天下をとる男の凄みが感じられない。だから、、なぜ、利休は死ななければならなかったのかというテーマが、ボケてしまう。秀吉と利休の関係の前に、信長と利休の関係がもう少し深く描かれていれば、照り返しのように、秀吉という男ももっと見えてくるのだけれど・・・・。
そういえば、12月にみた三谷幸喜の「清須会議」は少し期待はずれだった。ただ、秀吉の描かれ方は、こちらの方が遥かに巧みだ。それにしても、「清須会議」でも中谷美紀がねねを演じていて、彼女の売れっ子ぶりには驚いた。対照的に明るいキャラ。彼女は若手女優の中でも飛びぬけた演技派なんだ。テレビで白洲正子をやった時から注目はしてたけど。(つづく)
