日本人として
いよいよあと10日に迫った皇居勤労奉仕。
今年は小柳左門先生、白駒妃登美さんも加わっての記念すべき奉仕団となりました。
皇居勤労奉仕とは終戦後にまだGHQによって占領されていた時に、決死の覚悟で戦火に荒れた皇居を片付けようと若者たちが手弁当で始めた奉仕活動で、昭和20年12月よりこれまで一度も途切れることなく全国からボランティアで続いています。
物見遊山で行くわけではないので事前に日本と御皇室の歴史や和歌を学び、研修中も全員で勉強会が行われます。
今回はいつもお願いしている麗澤大学の橋本富太郎先生だけでなく、原土井病院院長で和歌や日本の文化、歴史の御著書も多い小柳左門先生や、同じく歴史の御著書も多数著された博多の歴女、白駒妃登美さんの講義も聞ける予定です。
デザイナー、イラストレーターとして仕事をする上で、一見関係なさそうに思える活動ですが、デザインという仕事はどんな業種の方とも関わる仕事であるため、仕事をする上で自分の中に一つの柱がなければ難しいことが多々あります。
私の場合はその基準が「愛国心」なのではないかと思っています。
それは右翼とかネトウヨとかいうものではなく、純粋に自分の生まれ育ったこの日本という国を愛し、自分もその一員でいたいという願いです。
日本に生まれただけで国籍は日本人になれたとしても、日本語という国語を学び、歴史を学び、学んだことを実践しなければ真の日本人とは言えないのではないかと、学びを深めるたびに思います。
仕事で関わる人や会社に対しても、私が関わることでそこで働いたり関わる人が幸せになるのか?
それが一番大切な想い。
関わる人が幸せであればそれは日本人の幸せに繋がります。
そういう小さなことでも貢献できればご先祖様や御皇室に少しでもご恩返しができるのではないか。
日本という国柄は、天皇様と国民がまるで親子のようにお互いを思い合い、お互いの心を汲み、睦み合う。そんな家族のような国だと思います。
そんな国になるように、自分のできることを捧げられれば幸せです。
朝倉復興支援・おきあがりこぼし展に参加します。
九州北部豪雨被災地へ、いろんな作家さんが朝倉杉でつくったおきあがりこぼしをベースに作品として制作して販売益を復興に充てるイベントに誘われたので出品することにしました。
■会期・会場
◯北九州展[展示・販売・ワークショップ]
西日本総合展示場本館・中展示場「第41回西日本陶磁器フェスタ」
(北九州市小倉北区浅野町3-8-1)
2019年9月19日(木)~23日(月)10:00~17:30(最終日のみ17:00まで)
◯福岡展[展示・販売・ワークショップ]
イムズプラザ[イムズB2F] 福岡市中央区天神1-7-11-B2F
2019年9月27日(金)~29日(日)10:00~20:00 入場無料
くわしくはこちら。
「朝倉復興支援あさくら杉おきあがりこぼし展2019」
小柳左門先生の新刊紹介
小柳左門先生の新しいご著書が致知出版社から発売されます。
アマゾンで予約できそうです。
いまから1,200年前に編纂された 日本最古の歌集『万葉集』。 ただいま予約受付中の 『ポケット万葉集』(小柳左門・著)は、 半世紀以上もの間、 『万葉集』に魅せられてきた著者が、 初めて読む人にも親しみやすいよう、 一つひとつの和歌やその背景をやさしく、 魅力的にひも解いた一冊。 20巻、約4,500首にも及ぶ和歌の中から、 特に現代の人に伝えたい296首を厳選しました。 自然を詠んだ歌、恋愛を中心に人と親しむ歌、 亡くなった人を偲ぶ歌など、和歌の特徴ごとに分類し、 味わい深い解説を加えています。 『万葉集』の特徴の一つに、 皇室から名もなき一般の民衆まで、 老若男女あらゆる階層の人々の歌が 収録されている点が挙げられます。 千年年以上経ったいまもなお、 私たちを魅了するのは生きていく上での 喜びや悲しみが31文字に凝縮され、 素直に表現されているからだと著者はいいます。 何千年にもわたって紡がれてきた人々の想いを 声に出して読む時、歌はますますその命を輝かせ、 読む人の心を動かすことでしょう。 巻末には、本書に収録された 296首の索引つき。 新元号「令和」の典拠として、 日本人なら一度は読んでおきたい国民的歌集に、 ポケット古典シリーズを通して 親しんでいただければと願います。
…………………… 著者はしがきより ……………………
万葉集の第一に素晴らしいところは、 皇室や宮中の方々の和歌はもちろんですが、 一般の民衆が作った素朴な和歌もあわせ、 老若男女あらゆる階層の人びとの歌が集められ、 国民的歌集ともいうべき壮大な合唱曲のような様相を 呈しているところです。 驚くことに乞食の歌まであるのですから。 世界にこのような詩歌集は 万葉集以外にはないのではないでしょうか。 つまり日本は、人の真心を詠う和歌という価値については、 人々の垣根や身分差をのりこえて 平等の世界を実現しようとした、 文字通り「和」を貴ぶ国であったとも言えるでしょう。 (略) 万葉集にはじめる和歌の歴史は 日本文化の中心ともいえるものですから、 その内容は膨大です。 しかし現代になっても、依然として万葉集が もっとも燦然として光をはなっているのは、 何といっても人の心が素直で純粋であり、 現実の人生を生きていく中での喜びも悲しみも、 楽しみも苦しみも、全ての情感の根本が 歌に込められているからでありましょう。 かつまたその魅力は、万葉集のもつ 大和言葉の調べの美しさ、豊かさにあります。 一首の歌がひとつの音楽のように 心に響いてくるのです。 島木赤彦という歌人が 「事象に息を吹き入れるものは声調である」 と述べているように、 歌の調べを声に出して読み上げるとき、 歌はますますその命を耀かせるのです。 歌の意味は少々理解できなくとも、 その調べに心が動かされるのです。 ですから、この本を手にされる方は、 ぜひとも声に出して、あるいは、心の中で口ずさんで、 歌を読んでいただきたいのです。 それもくり返し読むほどに、 味わいは深くなります。 このようにして、読み味わうと、 万葉集という歌集が、荘大で堂々とした歌から、 美しく繊細な歌まで、さまざまな姿を見せ、 そこかしこに様々な花が咲き匂っていることに 気づいていただけると思います。
『ポケット万葉集』 小柳左門・著 定価=本体1,300円+税