すごかったブラジルGP(ネタバレ) | 酒とお絵描きの日々/たけなかアトリエ

すごかったブラジルGP(ネタバレ)

F1グランプリは今年も優勝タイトル争いが最終戦にもつれ込みました。

争うのはマクラーレンで昨年最終戦に1ポイント差で逆転を許したルイス・ハミルトン。
優勝すれば最年少記録を塗り替えるだけではなく、初の黒人ドライバーチャンピオンでもある。
対するはフェラーリのフェリペ・マッサ。

決戦の舞台はマッサの地元ブラジルとあって、異様な興奮状態&スタンドは(フェラーリを応援する)赤一色!

ポイントで遅れをとるマッサはこのブラジルGPで自身が優勝しハミルトンが6位以下、若しくは自身が2位でハミルトンが8位以下であれば逆転で年間優勝できる。
逆に言えばハミルトンは5位までに入れば年間Vが手に入るわけです。

レースはフォーメーションラップ直前にスコールが降り出し、急いでタイヤ交換の必要が出たため10分遅れる波乱のスタート。

荒れたレースになりそうな予感だったがスタートで一部接触はあったものの全体的にはスムーズな進行。
ただ、天候の具合を見ながらタイヤ交換のタイミング等、チームの作戦が勝敗を分けそうな展開。レースが始まってすぐに天候は回復し各チーム続々スリックタイヤに交換などピットも大忙し。

そして、終盤。
ドラマは待っていました。

マッサはポールから首位を譲らすトップ爆走中。ハミルトンは4位。
このままではハミルトンが優勝する展開でしたが、何と残り8周あたりでまたもや猛烈な雨が!

マッサは首位を保ったままレインタイヤに交換できましたが、ハミルトンはタイヤ交換のタイムロスで5位に。それでもそのポジションを保っていれば優勝できますが、何と残り3周あたりで後ろから追い上げていたベッテルにかわされ6位に!
何とか抜き返そうとするもどうしても追いつかない!

そして最終周。1位でマッサはチェッカーフラッグを受け優勝!
6位で追走するハミルトンを確認して大興奮のフェラーリピット!

ところが。。。

タイヤ交換のタイムロスを嫌ってスリックタイヤのままで走る賭けに出ていたのは4位を走るトヨタのグロック。
当然雨天ではパフォーマンスが落ち、後ろから来る5位ベッテル、6位はミルトンに比べタイムは上がらない。
どんどん差が縮まる。

マッサは既にレースを終えている。

そして最終ラップの最終コーナーで、なんとベッテルとハミルトンがグロックをパスしそのままチェッカー!!!

 
こんなレースがあるんですね。
どんなドラマでも作れないような展開でした。すごい。

1988年、中嶋悟がフル参戦して3年目から全戦見ていますけど、これほどドラマチックなレースは初めて。
終わったのは明け方の4時過ぎでしたがしばらく興奮して眠気も吹っ飛んでました。

今回はわずか1ポイント差で優勝を逃したマッサですが、来期がまた楽しみ。

そして最後まであきらめず勝利をもぎ取ったハミルトン。

新しいヒーローが誕生した瞬間でした。