はじめに………

昨日の正月一日の夕方に起こった「令和六年能登半島地震」について、被害に合われた方々にお見舞い申し上げ、更にはお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします


尚、このブログは下書きし予約投稿する予定だった物を、加筆訂正の上、日時を変更しての投稿となります
また、古い機材の話なので、俺も忘れていたり間違っているかもしれませんが、ご了承下さいますと幸いです………



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こんなモノを頂いた






Canonの大昔のフィルム一眼レフカメラ、FTのボディとレンズ3本に、Beauty  MODEL1という名の645判と66判の切り替えが出来るスプリングカメラです
Beautyは知らなかったのでGoogleセンセに聴いたら、こんなの⇩が出てきました


でも、これを下さったオネイ様は新潟出身で、そこで亡くなられたお父上の所有物だったという
だから俺は、拝見して状態を見る前から、使い物にならないダメな物であると考えていました

案の定、カバーを外す前からカビ臭い
湿気の多い新潟で、タンスの中に放置されていたら、そりゃそうだろうね
一応全てをチェックしたが、レンズはカビとクモリ、バル切れに絞りとピントリングはガチガチになっていた
レンズの種類はCanonのFLシリーズの28/3.5と135/3.5の交換レンズに、ボディのFTに58/1.2が付いていた
標準レンズのそれは、期待したがヤッパリ駄目でした

Beauty  MODEL1は、スプリングカメラという一見すると弁当箱の様な、薄っぺらい箱状になっているのだが、上面のボタンを押すと前面中央の蓋が開き、そこからは折り畳まれた蛇腹付きのレンズが現れるという仕組みになっているのです

このカメラは、レンズシャッター(レンズの中にシャッターユニットが組み込まれている物)となっていて、ボディ本体のシャッターレリーズを押すと、レンズまで伸びた棒状のピンがシャッターを切る様になっています
しかしシャッターユニット自体が駄目でした

まぁ~ね、半世紀以上前のカメラで、保管状態も悪く何の手入れもしていなければ、こうなりますわな………

で、その事をオネイ様にお伝えしましたら、ゴミに出すしかないかなどと仰有るので、重い物を持ってきてもらったのに、そのままお返しするのは余りにも酷なので、引き取りましょうか?と提案させて頂いたという訳なのです
オネイ様は「ありがとう、助かるわ~、重かったから」とお礼まで言われてしまった………



尚、この顛末は西調布駅北口から5分ほど飛田給方向へ歩いた、高速道路の高架横にある飲食ビルの地下1階にある「わいわい倶楽部」というカラオケスナックで行われました
2023年の年の瀬29日に待ち合わせしていたのですね
だから、焼酎の水割りを呑みながらチェックしました

40年近く写真の世界に携わって来たので、あらゆるカメラを使ってきましたから、大抵のカメラは使い方が何となくでも解るものです

その上、学生時代の週末は大手カメラ量販店で、旭光学から派遣されて販売のアルバイトをしていましたから、今でもその当時実際に売っていたペンタックスのLXやMEをはじめ、1980年代のカメラは手にしていますし使ってもきました(平日は広告写真スタジオで、既に撮影のバイトをしていました)

なのでフィルムカメラ絶頂期で、MINOLTAのα7000が出て使い物になるオートフォーカスが実用化されだした頃のカメラは、大概は解っているのですが、俺が生まれる前のカメラについては、何となく知っている程度なのですね

だから間違った事を書いているかもしれませんが、40年ほど前の事ですし、俺はアラ還オジジなので、半ば記憶が曖昧になっていますから勘弁したって下さいな………

んで、オネイ様は俺にカメラを手渡して、次の予定先に向かわれました
俺も次の予約があったので、お勘定をマスターにお願いすると、オネイ様が出していったと言うではないか!
俺はマスターに、オネイ様の連絡先を知っているか訊ねたが、ご存知無かった………

いや困った、俺は奢られるのが嫌いなのです
というのは、人に借りを作りたくないからなのだ
それは、いつも対等でいたいという想いからで、奢り奢られの関係性も理解はするけど、可能なら避けたいと考えているのですよね………

だから、この店で偶然オネイ様に再開して、奢り返さなければ俺の気が済まないという事態になってしまった
ま、こんな事になってしまっては致し方ないので、それを受け入れて再びお出会い出来る事を願うしかないと、今の俺は考えています



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能登北陸日本海側の各地で被災されている皆さま

寒い日々が続きますが、時は過ぎゆくものです
今は泣いても構わないのですよ
座り込んで動けなくてもイイのですよ
でもいつの日か、その気になった時には、再び立ち上がって歩きだして下さいね
上など見なくてイイ、立ち止まり再び座り泣いてもイイ、引き返してもまわり道してもイイのですよ
一歩一々、頑張る事なく無理せず適度にやればイイと、俺は思っているぐらいですからね


明日も明後日も夜は終わり陽が昇る
降り続く雨も何れは止みます

今は生き残る事だけを考えて下さいね







最後になりましたが、この災禍が沈静化し、1日も早い日常が戻ってきます事を、心から祈念致しております