六甲山トレッキング、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

 

六甲山 トレッキング

 

暖冬、風・雪、コロナ、解除、第七波、ワクチン接種、錠剤。何が本当で間違いなのか?数えれば両手の指では足りないくらい世の中滅茶苦茶の風が吹きっぱなし。問題は山のようにある。山と言えば、そうか、山へ行こうか、むかし山男の独り言。

浮世を離れて小さな握り飯一つ持って、ふらつく足を確かめながら六甲山へ、山はそんな人間どもには関係なく、春がいっぱい! いつもの池に行くと、寒風の中に木の芽が萌え出ていた。寒椿も咲いていた。また山で、強く生きる勇気をもらってきた。

山で一人食う、握り飯の旨さ!戦争中はこの握り飯は夢のまた夢だった。死と生の時代を何度も生き抜いてきた。そんな人生を思い出しながら、飯だけの握り飯を食う。

 

2022年3月28日,月、