東京大空襲を語りつぐ。13、
生きる戦い
生きる戦い
目を潰された 和子ちゃん
マッサージを習って/懸命に生きている
東京を遠く離れた雪国で
静かに祈る
逝った人は還らない
でも 大空襲がなかったら / と
いつも思う / 静かに祈る
生きているかぎり
東京原人の手
生き残った人間の手は暖かい
紙と墨と東京原人の手
この手形が
いつまでも炎の夜を語りつぐ
2018年3月13日(火)、死と生の記憶、詩と絵、村 岡 信 明
❜1945年3月10日午前0時~2時頃まで、アメリカ軍の空襲で10万人以上が焼き殺された。