絵画ファンの皆さま、こんにちは!
今日はみんなが大好きなフェルメールのお話です。

フェルメールに関して話し出すといっぱいありすぎて何から話せば良いのか分からない・・・
という感じですが、なぜフェルメールがこの今の時代にもこんなにも愛されているかを探ってみたいと思います。

そもそもですが、フェルメールの作品は古いです笑(←大雑把な表現ですみません)
西洋絵画を観ていく上で時代背景や流れは大事ですが、
フェルメールの作品はわりと古い時代の物です。

もちろん絵画ファンの皆さまならご存知かとは思いますが、
単純にフェルメールという画家の名前だけは知っているという方、
絵画作品は好きだけどその時代背景までは知らないといった方の中には
意外に古いんだな、と驚かれるかもしれません。

一般的に西洋画で有名な画家は「印象派」と呼ばれる画派が活躍した時代
(1800年代後半頃)の画家が多いです。
ルノワールモネ等は印象派の時代の画家で、その後にゴッホ等の画家が活躍する時代が来ます。

しかしフェルメールそれに比べると200年も前に活躍しました
1632年生まれ、1675年没。
ちょうど、印象派の画家たちとは200年違う時代を生きました。

時代で言うと、バロック期の画家たちと同時代を生きていますので、
ルーベンス(1577-1640年)、カラヴァッジョ(1571-1610年)より少し後、レンブラント(1606-1669年)と同世代です。

レンブラントと同世代で、しかも同じオランダ出身の画家。
なぜこんなにも作品のテイストが違うのでしょうか。
一度作品を見て比較してみましょう!

レンブラント 夜警
レンブラント夜警
サイズ:363×437cm
制作年:1642年
所蔵:アムステルダム国立美術館

牛乳を注ぐ女 フェルメール
フェルメール牛乳を注ぐ女】 
1658年 原画サイズ(45.5×41cm)
所蔵:アムステルダム国立博物館

レンブラントの作品は”派手”な印象がありませんか?
一方でフェルメールの作品の”質素”な感じ。
全く違うテイストな気がします。

おそらくこの2人の差は、住んでいた場所も関係していたのではないでしょうか。
フェルメールは「デルフトの眺望」や「デルフトの小道」が描かれた場所”デルフト”に住んでいました。

デルフトは”田舎”です。
オランダの他の都市に比べると質素で上品な雰囲気があった街だそうです。
そこで描かれたフェルメールの作品は、その街の雰囲気をそのまま映し出したように
質素で上品な作品が多かったのです。

日常の風景を切り取ったような絵。
描かれている人物も、日常生活を送っているような場面を切り取られて描かれています。

その一方で、レンブラントはオランダのライデンという都市で生まれました。
1630年以降レンブラントはアムステルダムに移住しますが、それまでの期間はここライデンで過ごしました。

弟子入りして絵画の技術に磨きをかけ、諸先輩型の画風を真似て描きました。
その為かその当時の絵画の流れであるバロック調の作品を描いたのです。

そういう点からするとフェルメールの方が異質だったのかもしれませんね。
まぁ実際には当時フェルメールのような日常を描く風俗画が流行はじめていたので、
フェルメールだけが異質というわけではありませんでしたが・・。

それでも同時期を生きたバロックの画家とは全く違うテイストの作品を描ききったフェルメール。
その質素な感じ、上品な感じが、現在を生きる私たちにとっても親しみやすく
こんなにも人気で愛される作品となっているのではないでしょうか。

※レンブラントのようなバロックの派手な作品は、現在の我々の生活する家に飾るのに
少しそぐわない気がしますよね。。

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