こんにちは!
梅雨の6月、いかがお過ごしでしょうか。

今日は「モーリス・ユトリロ」についてお話したいと思います。
梅雨のなんとなくじめっとした雰囲気の中で、私が思いついた画家がユトリロだった・・・
というだけの話です(+_+)

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モーリス・ユトリロ
1883年12月26日~1955年11月5日
フランス・パリ出身
画派:近代、エコールドパリ
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ユトリロ コタン小路


モーリス・ユトリロコタン小路

ところで、ユトリロと言えば「アルコール中毒」や「恵まれない家庭環境」といったイメージがないでしょうか。

ご存知の通り、ユトリロは母子家庭に生まれました。
母は画家でモデルのシュザンヌ・ヴァラドンで、恋愛に関して自由奔放な感じの女性で幼いユトリロは祖母宅に預けられて育てられた時期もありました。

そういった家庭環境からか、母思いのユトリロでしたが、
おそらくユトリロには母親の愛情が足りていませんでした。

そんなユトリロは10代前半からアルコールに溺れ、アルコール依存症になってしまいます。
孤独を打ち消すためか、アルコールに走ってしまったユトリロ。

そんなユトリロ少年は、治療の一環として絵画制作をすすめられます。
何か夢中になれるものに打ち込むことは、ユトリロにとっても良いとされました。

画家として活躍し始めて間もなく才能が発揮されます。
実のところ、画家で母親のシュザンヌも、まさか自分の子にこんな才能があるとは思っていなかったそうです。

画家として活躍しはじめたユトリロですが、やはり性格はとても暗く
うちにこもる性格だったので、同時代に活躍した他の画家ともあまり馴染めませんでした。

ユトリロと言えば「モンマルトル」の丘で描いた作品が有名ですよね。
モンマルトルにある教会や、モンマルトルにある小道を描いたりと、
モンマルトルでの活躍が有名です。

しかし!描かれたこれらの作品たちですが、実はその多くが室内のアトリエで描かれたというのです。
これらの風景画はてっきり外に出かけてデッサンしたのかと思っていましたが、
室内で描いていたというから驚き!

母親思いのユトリロは、母が持っていたポストカードをもとに
これらの風景画を描いたといいます。

そのため同時期に活躍した他の画家との交流もほぼ無かったのですね。
「白の時代」と呼ばれる、ユトリロ独特の白色を多用した絵画制作方法は、
実はアトリエ内で生み出されていたのですね。

そしてそういったうちにこもる性格も、アルコールに依存する不安定な精神状態も
全て母を想いながらも愛情を十二分に受けられなかったことからの
性格だったのかもしれませんね。

そういう事を考えていると、孤独なユトリロが黙々と絵画制作につとめている様子が
目に浮かび、少し寂しくなりました。

モーリス・ユトリロ、なぜかこのじめっとした梅雨に思い出した画家でした。


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