昨日、ブログをアップしたあと、ふとあることを思いつきました。

昨日の3枚目の写真=マティスの「コリウール」という絵がどの場所で描かれたのか、探せるかもしれないと。

かつて仏コリウールを旅行したときの手持ちの写真に、同じ風景が写っていないか探してみよう、と。

 

 

 

デジカメのアーカイブをごそごそ探し出し、まずは町のあちこちにあったマティスの絵の写真のなかに、これと同じ絵がないかをチェック。

マティスは一時期コリウールに滞在して、数多くの作品を残しました。

彼が描いた場所や被写体がある地に、当該絵画のコピーが置かれているんです。

これは室内画なので、この建物内で描かれたのかな?

 

 

こちらも室内画。

 

 

海のデッサンがありました。

この辺りにイーゼルを立てて、行きかうヨットを描いたのでしょう。

とはいえこれも違います。

アーティゾンにある「コリウール」の絵のコピーも、絶対町のどこかに置かれていると思うのですが、旅の最中には、出会えなかったようです。

 

でも、海の写真はいくつか撮っているから、あれと似た風景を探すことにします。

 

 

 

要塞のようなお城が海沿いにありました。

でもマティスの被写体とは異なります。

ちなみに、マティスだけでなくピカソもコリウールで作品を残しており、いまもここはアーティストの聖地のようになっています。

 

 

海沿いのカフェ。

スペイン国境はすぐそば。

闘牛の試合も近くで行われていました。

 

 

ホテルが立ち並ぶ一角。

でもここも被写体ではないなぁ。

 

 

一通り見たけど見つからず。

諦めかけたものの、もう一度、最初から写真を確認し始めました。

するとサムネイルでは小さくて見逃していたものの、2度目で気づきました。

あれ、似ている・・

 

 

もしかしてこれでは?

ちょっと海岸線の角度が違うけれど。

 

 

見つけた。

これだこれ。もう少し左手に回ればもう少し絵の構図に近づきそう。

あるいは海岸線は構図として収まりがよくなるように、デフォルメして描いた可能性もあります。

 

 

 

この石造りの建物(教会?)を背にした夫の写真もありました。

月日を経て、このとき私たちは大好きな絵の景色と同化していたんだ、と気付いた次第です。

 

 

 

写真が多くなってしまうけれど、画家たちの聖地である証拠を以下に。

 

 

カフェやバーには画家たちの写真や作品がいっぱい。

 

 

こちらのカフェは、ホテルも兼ねていて、ピカソが宿泊した際に作品を残して行ったと言われています。(以前テレビ番組でも紹介され、その際にブログに掲載済ではあるけれど。)

 

 

上述のテレビ番組では、壁に掛かっている絵が微妙に異なっていたので、定期的に入れ替えをしている模様です。

 

 

ピカソと当時の店主(左)のツーショットも。

 

 

 

ペルピニャンの宿がいっぱいで、近くでどこかいい場所がないかな、と探していたら、電車で30分ぐらいで行けて、アクセスのいいコリウールをたまたま発見。

町の感じもよさそうなのでここに宿泊することにしたのでした。

 

当時はネット予約などないので、ファックス予約。

「予約しました」という返信ファックスを手に、紙の地図片手にホテルにたどり着いた、なんていう前時代的な旅の一コマでした。