新橋ニュービル見物&モーニングのあとは、松涛美術館目指します。
109の少し先で前方を眺めると、、、なんだか見慣れない光景。
ああ、そうか・・
東急本店のビルが消滅したんだ、と改めて実感。
この道に出ると、前方に東急本店のビルが見るとはなしに見えていたので、
それがごっそりなくなると、ずいぶん様変わりした印象です。
2027年完成予定で、”地上36階地下4階建ての複合ビル”ができるそう。
移転した「Le Cinema」で年末にフランス映画を見る予定にしていたっけ。
バタバタして行きそびれちゃった。
いまはまだ解体工事の段階みたい。
解体事業の期間は2023年2月1日から2024年7月31日まで。
消滅して、おお、と思った場所もうひとつ。
銀座三愛ビル。
持ち主はリコーだったっけ。
円筒形の建物が独特だった。
次回建つものも、同程度にシンボリックなものがいいなぁ。
そして松涛美術館のガレ展。
ガレ展というとサントリー美術館の「ガレとジャポニスム」(2008)
や庭園美術館の「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」(2016)で
しっかり見た、と思ったけど、本展は、圧巻のバリエーション。
オーソドックスな生物ものだけでなく、初期の古典的なものなども。
特に今回深く感じ入ったのは、彼の出自ロレーヌ地方への熱い思い。
ドイツ領になるなど政治的に利用された土地柄だけに、
彼自身愛国心が強く、ガラス作品に、祖国への思いを託したものがいくつもありました。
例えばジャンヌ・ダルクを表した作品。
祖国奪還への祈りを表します。
あざみの花のモチーフは、自立という花言葉と連動します。
とげとげして気安く触れられないあざみのように、凛として気高く、
いつか祖国を復興させる、そんな思いを託します。
美を追求しつつも、個人的思いをさりげなく流し込んだガレ。
新たな一面を知りました。
それにしてもレアな作品が多いなぁと思ったら、それもそのはず。
8割ほど?が個人蔵!
門外不出的な作品がきて、キュレーター、監修者も、初めて目にした、
というものがあったそうです。
展覧会は、取り上げ方で、見え方も随分違います。
ジャポニズム、アールヌーヴォーという枠に縛られない本展。
ガレの本質をよりよく理解できた気がします。
それにしても、これだけの個人蔵作品を集めるなんて、、
恐らくひとり1つずつの出展でなく、ひとりでいくつも所蔵するわずか数名の人から
大量に拝借したのかもしれません。
これもガレ!