おとといの続きです。

旧東京図書館/帝国図書館、現国際こども図書館は、新旧建物融合の妙が光ります。

現在の建物の原型は、明治39年にジョサイア・コンドルの薫陶を受けた文部省技官たちが

設計したもの。

その旧建物をガラスなどで再生した安藤忠雄さんのセンスが光ります。

エントランス部分にはガラスボックスが設置。

 

 

 

中に入ると、外側にガラス窓が設けられているのがわかります。

煉瓦の旧棟は建物の内側にすっぽり収まっています。

内廊下を歩きながら、昔の建物の外壁を見ることができるなんて、ちょっとオツ。

 

 

 

この窓の大きさと言ったら、建物内にあるからこそ、

より一層風格を感じます。

 

 

そして向かい側にはガラス張りのアーチ棟。

こちらは一から建てられた安藤氏による新たな建造物。

カフェから見た景色です。

 

 

こちらのお食事内容はあれなんだけど、景色が一押しなんです。

 

 

 

ふたたび旧館に戻って、寝殿風のドアセット「エディキュール」。

 

 

片側に見えている煉瓦は当時のもの。

100年以上前の貴重な赤煉瓦です。

 

 

 

逆側の扉にも一つ見どころあり。

明治期、こうしたスイングドアは珍しく、もっぱら引き戸だった時代。

それゆえー

 

 

「おす登あく=押すと開く」とわざわざ書かれています。

うっかり引いてしまう人がいたのでしょう。



個人的には階段が好き。

 

 

いつもここに来ると、横から見たり、下からのぞき込んだり、

いろんな角度からしげしげ鑑賞。

裏までもが美しい~。

 

 

2000年、国際こども図書館に生まれ変わった時につけられた銘板。

屋久島の杉なのだそう。

生命力あふれるたくましい木肌。

 

 

いかにも古そうな目録カードボックス。

帝国図書館時代に実際に使われていたものでした。

 

目録カードも、パソコン、インターネットが消したもののひとつ。

色も角度もバラバラに貸し出し日付が押されていて、決して見目麗しくはなかった

目録(図書)カード。

なんだか思い浮かべるだけで懐かしい。

整然としていないものにこそ宿るノスタルジーがあるのかも。

一言でいうと、昭和っぽい、ということか。

 

 

 

このように↓、建築、あるいは旧帝国図書館時代に関する

ちょっとした説明が備え付けられていて、

以前よりも建物に注意を向けさせる工夫がされていました。

 

 

 

 

 

 

ところで、今週末は東京建築祭なる催しが開催されていて、

建築ツアーなども多数開催された模様。

帝国ホテル食事付き建築ツアーなんていうのまであったみたい。

でもとっくに締め切りは終了。

旧ツイッターXを頻繁にチェックしていれば情報網にもっと早く

引っかかったかも。

TweetdeckがなくなったからXのチェックがめんどくさくなっちゃって。

ツアーなしでも、この期間限定でいくつかの建物は公開されています。

しかしツアーでしか訪問できない場所も多々。

残念だわー。