フランク・ロイド・ライトの建築物、自由学園明日館を見たあと、
ふらっと立ち寄った東京芸術劇場。
入るといきなりコスチューム・アーティスト・ひびのこずえさんの手による
巨大ワンピースが宙吊りに。
題して「巨大な草木のドレス」。
ふと上からB1を覗くと、同じくひびのこずえさんのコスチュームがかかっていて、
なにやらイベントのよう。ドレスに導かれるようにB1へ。
タクト・フェスティバルの一環で、丁度Rinne(*)というパフォーマンスが始まるところでした。
有料・無料のパフォーマンスが東京芸術劇場の主にB1Fを使って繰り広げられます。
期間は5月6日まで。
ダンサーは、牟田のどかさんと貝ヶ石奈美さん。
ひびのこずえさんのコスチュームを使った海をイメージしたとってもチャーミングな
ダンスパフォーマンス。
背後に掛かっているコスチュームへと次々早変わりをして、
そのイメージに合わせた曲、振り付けで踊ります。
まずはさかなのハリボテを背負った2人が登場。
軽やかに舞い、、
後ろに掛けられていた別の衣装に早変わり。
早変わりのシーン(左)。さなぎのようになって衣服をまとっていきます。
あの風船も衣装となり、踊る姿はバブルのよう。
中央にかかっていた一枚の布は、2人が両側に入り込んで目いっぱい伸長させます。
いよいよ最後の衣装。パープルのドレスが待っています。
腕のラッパのようなものが合わさって、最後は2人の腕が吸着しつつ踊ります。
(そのラストの場面直前でスマホ電池切れ、こんな時に限って充電器未所持!)
舞台となった東京芸術劇場。
久しぶりに見たら、できたてのときのキラキラ感がやや色あせた感じ。
この間、斬新なビルをあれこれ目にしたせいなのか。
設計者の芦原義信さんは、秀和レジデンスの第一号(?)を青山に作った方。
つい先日、細川護貞氏(護熙氏の父)の邸宅の記事についたコメントに、
「秀和レジデンスに似ている」というのがあって、芦原さんの名前を改めて
思い出していた矢先でした。
芦原さんといえば、19年に行った金沢文化ホールの作者でもあります。
谷口吉郎さんと共作だったっかな。
金沢ー雪吊りのわかりやすいイメージの建物です。
それにしても東京芸術劇場、ロゴが昭和っぽいかなぁ。
でもよく見たら、竣工は平成になってからでしたが。
*Rinne
×牟田のどか×貝ヶ石奈美×川瀬浩介
巨大な魚が現れ海に誘う。海藻が波に揺れ、海老や夜光虫が戯れる。もっと目を凝らすと小さなプランクトンが漂い、それはいつか宇宙へと広がっていく。ひびのこづえの海から広がり生まれた不思議な衣装と川瀬浩介の歌を軸とした音楽に合わせて、2人のキュートなダンサーが踊る。