先週は突発的に3か所の病院・クリニックに行くことになり、
長い待ち時間ゆえになんとなーく気疲れ状態。
金曜日、病院のあと気晴らし場所を探していたところ、
東京都庭園美術館でアートイベント「⾃然の中の時間」が開催されていると知りました。
内容はよくわからないけど、13時からは名和晃平さんのトークがあるとのこと。
残念ながらそれには間に合わないけど名和さんのインスタレーションなどは
見ることができそう。
急遽駆け付け、到着したのが15時10分前。
15時からは、また別のトークが予定されていて、丁度いいタイミング。
はてさて、これはどんなイベント?
どうやら庭園美術館館長の妹島和世さんとROLEXがタイアップした
アートを軸にした交流会、といった趣向みたい。
妹島さんはこれまでもROLEX関連の建造物を手掛けていて、親密な交流がある模様。
一般の来場者は、その交流会の昼の部は見学OK。
そのあとは、関係者のみでレセプションが開催、といった様相でした。
妹島さんが館長になってから、ガラリとイベント/展示内容が変わりました。
以前の館長・樋田豊次郎さんは、工芸がご専門。
ルネ・ラリックなどの重要工芸品を持つ庭園美術館だからこその任命だったのかもしれません。
ただ、講演会などのお話を聞く限りは”和もの”への視線が強い印象です。
ちょっと失礼な言い方になるかもしれないけれど、庭園美術館の雰囲気を受け継ぐ
フランス的な要素は薄くて、もっと泥臭い感じ。
例えば、氏がパッションをつぎ込んでいた展覧会が、
「ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力」展。
先住民が制作した椅子を紹介するという一風変わった内容。
館長自ら現地の人々と交流し、その仕事ぶりに心打たれた末の企画だった、
とおっしゃっていました。
さて、今回のイベントの位置づけを完全に把握しているわけではないので、
言葉を継ぐより、写真をアップすることに。
名和晃平さんさんの「Peacock and Ether」。↓
庭園美術館の前身・朝香宮邸時代は庭で孔雀を飼っていたので
(当時の写真を何度か目にしたことがある・・)
そこからの着想です。
いやはやなんともエレガント~。
目/Méの「Elemental Ditection」。
ちょっとした凹凸の地形を利用した池のようなインスタレーション。
磨かれたアクリル板が景色を吸い込んでいます。
⼩牟⽥悠介さんの「Warp_Folded Garden」、壮観なり。
厚紙を折りたたんだものなので、晴天でなにより。
屏風からの発想?
シンポジウムの設置は妹島和世さんご自身。「Pavillion」です。
妹島和世さんの采配だけあって、使われている椅子は、例のラビットチェア。
もっともこれは 妹島和世さん単独のデザイン、というより、
正確にはSANAAによるもの、という扱いかな。
15時、妹島さん登場。
登壇者の紹介です。
⽬/méからは荒神明⾹さん・南川憲⼆さんが登壇。
影に隠れてしまったけど、左手には美術⼿帖 編集⻑・岩渕貞哉さん。
⽬/méの例の水たまり風アートの制作意図としては、水面見逃して通り過ぎる人がいたら、
しめしめ、と。
自然に溶け合っている証拠だものね。
1⽇限定のアートイベント。
永遠と瞬間という相反するコンセプトに基づくものだけど、
永遠の記憶になればいい、と。
バルーンにROLEXの文字あり。
レストランではレセプションの準備中。
黄色い花がテーブルを埋め尽くしているー。
レストラン隣の休憩スペースにはいつのまにかひとつガラス張りの建屋ができあがっていて、
同じく黄色い花で満たされていました。
最後に日立駅のイメージを一気に変えた妹島さんの駅舎及びその付属設備の写真を。