先週末は、武道館の花スタンドコーナーが大盛況。

星野源さん、内藤剛志さん、小池栄子さん、など有名人オンパレード。

一体どなたのコンサート?

 

 

赤えんぴつ・・

って誰?

 

 

バナナマンのもうひとつのユニット名っぽい。

 

 

「赤えんぴつ様」と「バナナマン様」、2つの表記が見られます。

 

内藤剛志さんと張り合うほど豪華なスタンドの送り主は、剛力彩芽さん。

 

 

少し離れたこの一角は、出演番組などメディアから届いたものらしい。

 

 

TBSの出演番組が多いのか、サイズを合わせてTBSが林立。

 

 

NHKの「ひむバス」は、かわいいイラスト付き。

 

 

ABEMAもあったよ。

 

 

日テレからの花はやや少なかったけれど、白い蘭は、スパンコール付き・文字入り。

スゴイ演出。気づく人はいるのかどうか。

 

 

ハイヒール・リンゴさんの隣には、三浦大知さんの赤い花も。

ただ、鉢植えはこういうコンサートではレアなのか、この2つ以外はすべて

花スタンド。

 

夥しい数の花たち、終了後の運命が気になる。

 

 

 

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澤田瞳子さんの『若冲』読了。

 

話の内容はほぼフィクション、とわかった上で読んだものの、私が抱く若冲像との乖離が大きすぎて、ちょっと残念でした。

 

一生独身を通したといわれた若冲を、妻を死なせてしまった男として描いています。

生涯悔恨の念にとりつかれ、贖罪の思いで筆を握った男として。

私は若冲の絵にそんな女々しさを感じたことが一度もないので、冒頭から没入できず。

 

若冲自身、2羽のつがいの鳥をあえて睦まじい姿で描かず、離して描いたことが、こういうプロットに結び付いたようです。

それをテコに話を進めるのであれば、平賀源内や小田野直武同様の嗜好(所謂男色傾向)を持ち出した方が似つかわしいとすら思えます。

画面から漂う印象としては。

 

若冲の「樹花鳥獣図屏風」が贋作者の作、「鳥獣花木図屏風」が本人の作とするクライマックスは大いに盛り上がるべき場面。

筆者は大胆な仮説を持ってきたなぁ、と笑い飛ばす箇所なのでしょう。

でも、架空の人物を登場させての根拠なき仮説なので、仮説というより歪曲、という思いで笑えません。

 

妻への思慕、贋作者である義弟への愛憎相半ばする思い、妹の若冲への思い、、、

本作を貫く、そうした感情の発露が強ければ強いほど、私はしらけて一人取り残されてしまいました。

三者ともすべて架空の人物なのですから。

 

確かに偏屈で、他を寄せ付けずひとり画業に邁進した変人、では物語は成り立たないのでしょう。

とはいえ、妻に関する心の迷走ではなく、描く対象物への真摯な眼差しを描いてほしかった。

そもそも観察眼なしに、あんな絵は描けないのだから。

そこが本書ではすっぽり抜けていました。

 

本書により真の若冲の生涯が解き明かされることはありません。

心から楽しもうとするなら、

まずは若冲に対し抱いているイメージを放棄すること。

そして、思い切りファンタジーの世界で遊んだ作品であることを肝に銘じること。