再びお正月シーズンに行った信濃町界隈の話題を。

 

こちらは昭和4年竣工の慶應義塾大学 予防医学校舎。

手掛けたのはこれまで何度か触れてきた曾禰中條建築事務所。

ロックフェラー財団チャイナメディカルボードから寄附を受けて建てられた、

という記述を見かけました。

 

ロックフェラー財団といえば、旧公衆衛生院(現港区郷土歴史館)を思い出します。

関東大震災後、衛生環境対策として、公衆衛生院が建てられました。

その際、ロックフェラー財団から受け取った見舞金をあてがって作られたということでした。

太っ腹だなぁ、かつてのロックフェラー・・・

 

木が生い茂っていて、全体像を見ることはできませんが。

ファサード部分は改修などほとんどされていない印象。

その他の壁面は一部手直しされている模様。

背面はさらに改修されているようです。

 

最初に見た印象は・・・前面が立体的なつくりだなぁ。

同じ事務所により作られた他の大学関連建造物とは一線を画しています。

 

 

 

 


 

車寄せ

 

 

 

以下、去年福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館で開催された「曾禰中條建築事務所と慶應義塾」展から:

 

慶大三田・日吉・信濃町キャンパスのうち、曾禰中條建築事務所作品一覧。

 

 

 

昭和4年の建物ができる前、大正時代の予防医学校舎。

 

 

在りし日の慶応大学病院。

 

病院関連展示も結構あったので、もっと丁寧に見ていれば

なかには予防医学校舎の資料もあったのかもしれません。