先日アーティゾン美術館の休憩コーナーに置かれている倉俣史朗さんの椅子たちを見たところで、
本美術館にある倉俣さんがらみの件をもうひとつ紹介します。
1Fミュージアムカフェの飾り棚にご注目。
ヴェネチアンガラスのおしゃれな器が置かれています。
作者はオリヴェッティのタイプライターデザインでも有名なエットレ・ソットサス。
倉俣さんの友人だったそうです。
これらは、彼の円熟期ともいえるメンフィス・グループ時代のポップな作品。
なかなか日本では見られないので貴重です。
タイプライターで時流に乗ったオリヴェッティ社は、
当時単に右から左に商品を売る会社というより、先進性と文化発信者という自覚をもって
企業運営をしていたイメージがあります。
こうしたプロダクトデザインだけでなく、広報誌制作にも精を出していたようですし。
須賀敦子さんがエッセーを発表し、作家への第一歩がオリヴェッティ社の広報誌でした。
このあたりの作風↓は、
ソットサスよりも2周りぐらい若いアメリカ人ガラス彫刻家デイル・チフーリ
の作品をちょっと想起させます。
参考まで。
上記で参照したチフーリの作品を以下に。
シアトルのチフーリ美術館にて:
ロンドン自然史博物館にて:
富山市ガラス美術館
そしてこれまでのファンキーなアーティゾンカフェのランチたち: