今日来た伊勢丹のビューティーアポセカリー内の某エステメーカーからのDM。
なかなかやるなぁ、とにんまり。
切手が黒田清輝の「針仕事」。
こんな心憎いことをしてくれるなんて、ここしばらくこの店で購入していないので、これは近いうちに行ってあげなくちゃ。
この絵ですが、ブリヂストン美術館(現アーティゾン)で見たような記憶があります。
ほほう、こんな切手が出ていたのか、シリーズものかしら?と調べてみたら、素敵な切手シートが出ていました。
シリーズNo.3の緑の絵シリーズのうち63円のシートに発見。
84円のシートはこんな感じ。東山魁夷さんは両方のシートに登場です。
西美にあるジョン・エヴァレット・ミレイの「あひるの子」はうちに絵ハガキがあるはず。
No.1のシートはブルー特集。
63円切手はシールタイプなので、横山大観の雲中富士が山型。
並河靖之の七宝作品のあじさいも美しい♪
84円にも黒田清輝の湖畔の絵があり、63円とダブリのものもあるけど、84円だけの絵としてはルドンのグランブーケ!
No.2は赤シリーズ。
マティス、モディリアーニもありますね。
84円には植村松園さんの「序の舞」!!高橋由一の鮭や速水御舟の炎舞も。
でもって、上述のDMに貼られていた黒田清輝の「針仕事」の画像、手元にないかなぁと探し始めました。
ブリヂストン時代は写真撮影NGだったけど、一度だけ2013年のブリヂストン美術館内覧会の時に、1点撮りをしないことを条件に許可されたことがあったので。
美術館自慢のシャルパンティエ嬢の絵や、
モネのヴェネチアやマネの立つ男、
↓セザンヌが描いたサントヴィクトワール山(連作の中でも最高の出来、と思っている)の絵は当然撮りました。
改築・改名してアーティゾンになってから反骨精神ゆえ(=気軽にこのセザンヌの絵だけを見るためにひょいと立ち寄ってきたあのフレンドリーな美術館が突如スノッブになってしまったのが残念で。まあ反抗期のようなもの)足を運んでいないので、暫くこの大好きな絵とも会っていません。
ただ、改修閉館中、西美のジャポニズム展にこの絵が貸与されていて、なつかしさに打ち震えた(?)思い出があります。
一方で、探していた肝心の黒田清輝の針仕事の絵の写真は見つからなかった・・
というか写真撮り放題だったのに、よく見たら4,5枚しか撮っていなくて自分でもあの頃は欲がなかったなぁと苦笑。
2013年当時は余り写真撮影OKの美術館が多くなかったので気が引けた感じでしょうか。
そんななか、カイユボットのピアノに向かう男の絵に目が留まりました。
なつかしいなぁ。
この内覧会で見た常設展覧会の次に開かれたカイユボット展はとにかく秀逸でした。
画中に出てくるエラール社のピアノを美術館側が必死に探し出して、展示会場のこの絵のそばに設置していました。
描かれた時代になるべく近いもの、ということで苦労して探したと聞きました。
カイユボットはもっとハングリー精神があれば、随一の画家になれたのじゃないかなと絵と解説を見ながらつくづく思いました。
富豪の家系で弁護士資格を取っても職に就かず、身内の小さな輪の中で暮らしたカイユボット。
(これ何度も書いてきたけど)ゴーガンいじめられて画家仲間から一線を画しつつも、金銭面で苦労した印象派の画家たちの絵を購入して支えたり。
カイユボットが購入した絵も展示されていたと記憶します。
それゆえ画題も徐々に家族や別荘など内輪のものになっていき、絵のスケールもこじんまりしてしまった感がありました。
絵を見ながら、恵まれすぎているということのよしあしに思いをはせた、ちょっと特殊な展覧会でした。
写真を見るとこの時展覧会の後は半沢直樹倍返し饅頭を購入しに行ったようです。
でも完売でしたけど。
時代的にはそういう時代みたいです。2013年って。
更にそれに近い日付には、NHK連ドラの「あまちゃん」のスタジオセットの写真。
NHK放送センターまで見に行ったようです、私ったら。
この三陸鉄道の駅のセットを見ると、駅長役だった杉本哲太さんの顔が浮かびます。
そっか、あまちゃんも2013年だったのかぁ。
当時の写真ファイルには、「日曜美術館」の画像もあり、カイユボットが取り上げられたようです。
最後にブリヂストン美術館ネタをもう一度。
あの頃、併設のカフェのサンドイッチが予約制で有名でした。
ブロガー内覧会後のレセプションではサンドイッチはなかったけど、ケーキがふるまわれました。
古き良き時代。ブリヂストン美術館♪
p.s.
最近断捨離をしていてふと気づきました。
ダヴィンチ、カラヴァッジョのイタリア芸術切手や切手趣味週間の記念切手のシートがどこにも見つからない!
ライティングデスクの中にしまっておいたはずなのに。
以前レターセットを片付けたことがあって、何かに紛れてしまったのか?
捨てていないことを祈ります。