今日のブラタモリは「松本城」。
まず、この松本城が国宝指定されたのはその複雑な形状ゆえだった、と説明がありました。
合計5つの天守と櫓がつながって、いろいろ付け足しされているような形です。
その特殊な形状は、武田信玄、石川数正、松平直政の3人の手を経て増築された結果でした。
下の写真は、緊急事態宣言が解除され感染者が落ち着いた頃に日帰りで行った松本城。
今年は夏休みなしだったけど、その前に行っておいてよかった。
去年11月に計画を立てながら、感染者が増加傾向で諦めた、そのリベンジでした。
同じ国宝でも、2016年に訪れた松江城↓と比べると、横広がりの様子がよくわかります。
そしてもうひとつ、月見櫓が造られた理由とそのエピソードが明かされました。
善光寺参りをするという徳川家光将軍が途中松本城に宿泊を希望。
そのために後から整備されたのが月見櫓でした。
下の写真の右端、かすかに朱の手すりが見える場所。
逆側からも写しました。↓
中から見るとこんな具合。
外に向かってひらけていて、頭の中で向こうに見えるビル群を消去すれば、なかなかの絶景です。
ところが!
その家光御一行様、結局ここには泊まらなかったといいます。
肩透かしなり~。
でもそういうことってえてしてありますね。
本田技研に勤めていた日仏のクラスメートから聞いた話を思い出します。
チャールズ皇太子・ダイアナ妃の来日時に、ホンダの工場見学が決まった時の事。
もし万が一、ダイアナ妃がお化粧室を使いたいとおっしゃった場合、まさか一般の社員用トイレに案内するわけにもいかず、お金をかけてトイレを増設したのだそう。
結果は、ご推察のとおり、結局使われずに立派なトイレだけがひとつポツンと残ったということです。
肩透かしを食らった月見櫓はしかし、ホンダの幻のトイレよりは活用されていますね。
時を経て、現代においての話ですが。
入場料を払ってお城見物をして、特に印象に残るのがこの部屋でしたから。