神奈川県立歴史博物館

 

横浜歩きの続きです。

神奈川県立歴史博物館はとにかく建物が立派(先日「柱が立派」と言った内容の記事で真っ先に入れた建物です)。

 

元横浜正金銀行本店の建物を譲りうけたということで、創設は明治13年。

建築家が気になってネットで調べたら、ジョサイア・コンドルに師事した妻木頼黄氏でした。

横浜赤レンガ倉庫を手掛けた人です。

東京駅、日銀を手掛けた辰野金吾氏は先輩にあたります。

 

建物側面を最初に見た時、まず目についたのは華やかなコリント式の柱でしたが、全体を見ると、石をどんどん積み重ねていったような独特の風貌です。

 


 

裏側の入り口天井付近にはステンドグラス。

 

 

 

入ってすぐのスペースは古めかしくて、オリジナルのものが残っているのでは、と思わせます。

空襲被害がこの一帯はなかったと聞くので、残っていても不思議はないですね。

 

 

 

こちらでは常設展示を見たのみでしたが、歴史を広範囲に網羅しようとしているので、あくまで広く浅く。

とりあえず神奈川県というキーワードを中心にした展示内容です。

こちらは来航したペリーの肖像画。↓

なんとも様々に描かれ、みんな見ずに描いた?と思われるほどどれひとつ一致したものがなくて笑えます。

 

どれもなかなか茶目っ気のある顔ばかり。

この4枚はほかの博物館(日本丸とか)でも目にしました。今更ながら、誰かが目をつけ、横浜名物に押しているような印象です。

 


 

 

こちら、裏手に当たりますが、立派です。

恐らく、銀行時代は正面玄関だったのでは。というのもー

 

 

常設展示内にあった模型を見ると、こうなっているので。↓

 

 

今は裏口、だけど当時は正門。

 

 

設立からの経緯はここにあんちょこがあります。↓

 

 

ドームがうまく写っていませんが。

 

 

 

銀行の建物の裏にあとから新しく増築して、博物館正門ができあがったのですね。

中に入るのは初めてでした。

企画展を見ていないので常設展に限定すれば、ちょっととらえどころのないというかやや茫漠としているところもあるけれど、いろいろあるからこそなにかしら興味のあるものにも出会える場所でもあります。

 

 

喫茶室もありましたよ。


 

 

それにしても昔の銀行の建物はどれも立派。人々からお金を預かる場所としての矜持が伺えます。