三菱一号館、東京国立博物館の前身の建物、旧古河庭園、旧岩崎邸、鹿鳴館など、かずかずの有名建築を手掛けたイギリス人建築家ジョサイア・コンドル。

 

日銀、東京駅を建てた辰野金吾の師匠の一人であることも先日来書いてきた通り。

 

以前護国寺にある彼のお墓に行きましたが、

その彼の立像が、東大キャンパス内にあり、

週末、安田講堂に用事があった際、写真に収めてきました。

 

制作者は新海竹太郎

この名前を聞いてピンと来る人は東京国立近代美術館フリークかも。

 

「ゆあみ」という有名な彫刻が印象的なあの彫刻家です。

絶対ゆあみの写真を撮っていると思うのですが、時間がないので今日のところはパスしてコンドルの立像に話を進めます。

 

いままさにイチョウがまっさかり。

 

 

 

 

こういうのは、えてして台座に見所が合ったりするのでチェック。

すると、足元によくお寺などに行くと四天王の足元で踏みつけられている邪鬼を思わず連想してしまいます。

どんな意味合いを持たせたのか調べていないので不明ですが、和と洋が融合したようなスタイルだなぁと。

 

 

 

ネームも渦巻きに縁どられ、手書き風書体で綴られています。

しかも縦書きです。

日本に骨をうずめた功労者への日本的オマージュでしょうか。

 

 

関東大震災で消失したらしい東大法文科の校舎も手掛けたコンドル。

この地ゆかりの人だったわけですね。

 

なお東大法学部の新たな建物は、コンドルのスタイルを一部踏襲しているとも聞きます。

 

 

 

どこかのサイトで目にしたのですが、東大本郷キャンパス内の立像はこれ一体のみで

あとは胸像ばかりらしいです。

 

 

 

この地にはほかに、コンドルが台座を手掛けた彫刻もあります。

ちょっとした彫刻の森といった感じ。

 

なぜだか週末のこの日、アジアの人たちがバスで押し寄せていて、

観光地化している?のかあるいは子女を通わせている人のオープンキャンパスツアーなんだか

よくわかりませんでしたが。

 

そのため写真にはもれなく人影が写ることになりました。

 

 

 

 

神宮外苑といい勝負、とも思われるほどの圧巻のイチョウ。

神宮より背の丈は低いけど、密集しているので、空が埋まる箇所は黄金一色です。