◆ 500社以上の企業の設立にかかわったスゴイ人

 

 

飛鳥山公園内にある渋沢栄一資料館。

先日初訪問したのだけれど、お目当ては、

資料館そのものというよりもむしろ

装飾が素晴らしい晩香廬・青淵文庫の方だった。

 

ステンドグラスなど見どころ満載なのだ。

 

けれど、せっかくなら、と訪れた資料館の方もなかなか見応えがあった。

 

 

 

 

渋沢栄一が「日本資本主義の父」といわれるゆえんが

これでもか、という圧巻の力強さで迫ってくる。

 

あの企業も、あの有名会社も、

すべて渋沢栄一氏が尽力して設立にこぎつけた。

 

その数500以上とも言われるそう。

企業だけでなく大学もしかり。

 

 

大政奉還という特殊な時代に生きたからこその

ドラマティックな業績と言えるけれど、

それもひとえに外遊で見聞きした海外の企業形態に

感銘を受けたから。

 

今現存する大企業には以後に渋沢の名前がちらついていることを

改めて感じた次第。

 

だからこそ、通常の男爵という爵位を上回る

子爵の称号を得ることができた。

日本全体の企業体の基礎を築いたその貢献ぶりは計り知れない。

 

 

園内にある青淵文庫と呼ばれる小ぶりの建物は、

そんな子爵授与記念と80歳の誕生祝を兼ねて建てられたそうだ。

書庫として使われたというその建物は、現在公開中。

派手ではないけれど、細部へのこだわりが見事な内装として結実している。

時折ここでコンサートなども開かれる。

 

外観。

ステンドグラスが4つはめ込まれているのがわかる。

 

 

 

 

 

一方こちらは青淵文庫と同じ敷地内にある晩香廬と呼ばれる渋沢氏の茶室。

喜寿祝で建てられたもの。

茶室、といっても洋風モダンの作りになっている。

 

 

 

一方、史料館の方は内部写真撮影禁止だけれど、

桜の時期に限って特定ラウンジ限定で外の景色が撮影OK。

 

なにしろここは桜で名高い飛鳥山公園。

一面の窓の外はピンク色に染まるらしい。

 

来年の春の楽しみたひとつ増えた(鬼も笑う気の早さ・笑)。