サントリー美術館で開催中の「エミール・ガレ」展。(本日まで)


ガレが創作したアールヌーヴォーのガラス器が華やかに展開する本展のなかに
大リーガーで現テキサス・レンジャーズ 投手ダルビッシュ有選手の父
ダルビッシュセファット ファルサ/Farsad Darvishsefat氏のコレクションが3点ほど紛れている。

何を隠そう、ダルビッシュの父上は、エミール・ガレやドーム兄弟といった
ガラス作品のコレクターで、神戸に立派なギャラリーを構えているのだ。


今回サントリー美術館で見られるダルビッシュギャラリー所蔵作品は:

・模玉ガラス花器
・花器「アイリス」
・小物入れ「ルファンのタコ」

そのうち「アイリス」は、展覧会のチラシにも画像が出ている。
(下記チラシの画像のうち、左から2番目下がそれ)




また、模玉ガラス花器については、サントリーの本展サイトにて紹介されていて、
これはなかなか東洋的な作品だ。

とはいえ今回出展されている3点は、みなそれぞれ異なるテーストで
(東洋系、王道の植物系、お茶目系)
コレクションの内容が多岐にわたることをうかがわせる。


私は会場に行って初めてダルビッシュコレクションの存在を知ったのだけど、
知っている人もいたようで、模玉ガラス花器の前で、「あ、これこれ、ダルビッシュ」
などと話している人たちを見かけた。


私は庭園美術館で先に開催されたガレ展に何度も足を運び、
サントリー美術館がミッドタウンに移動した1年目に行われたガレ展にも行っているので
今回パスするつもりだった。

しかし閉幕前ぎりぎりに駆け込み、行ってみれば、これまた切り口の違う
素晴らしい内容だった。


以前のガレ展では、昆虫もの・キノコものなどに力点が置かれていたけれど、
今回はガレの器の上のサインや刻まれた詩・文章、さらに
ドイツに占領されるなど翻弄された故郷アルザスへの思いが濃厚な作品を紹介するなど
幅広い内容。

ガレ展は、本日8月28日(日)18時まで。


ダルビッシュギャラリー:
http://www.darvish-gallery.com/about-darvish-gallery/about-darvish-gallery

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