こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。


今日はフィギュアスケートのお話は殆ど出ません悪しからず。


ピアニストのフジコ・ヘミングさんが亡くなられていたことを遅ればせながら知り、惜しむ気持ちが溢れ出て、久しぶりに彼女のCDを引っ張り出して聴いています。


DHCのノベルティ…なんとも贅沢な時代があったものです↓


見栄を張るわけじゃありませんが、ちゃんと買ったCDも持ってるんですよ。


そちらはすぐに出て来なかったので、すぐにでも聴きたい気分だったから、このCDを聴くことにしました。


私はピアノのこともクラシックのことも疏い人間ですが、そんな人間にも強い印象を残せるピアニストこそ、本物なのではないでしょうか?


フジコさんのピアノは、個性が強くて、詳しくない私でも聴けば紹介がなくてもフジコさんだとわかりました。


 そんなピアノを弾ける人は、ほんの一握りの天才しかいないでしょう。


私が過去、この人のピアノは誰と言われなくても聴いたらわかると思ったのは、ホロビッツさんでした。


華やかで軽やかなピアノで、聴くと明るい気持ちになり、気分がスカッとしました。


そういえば最近、黒柳徹子さんの自伝で、ホロビッツさんとの楽しいエピソードを読んだばかりでした↓



フジコさんのピアノは、誰にも真似のできない味わいがあり、テンポに独特なものを感じます。


音楽の解釈とかテクニックとか、そういう技術的なにおいをフジコさんのピアノからは決して悪い意味ではなく感じなくて、魂で弾くって、こういうことなのかな?と生意気ではありますが、そう感じてきました。


フジコさんの描く絵も、フジコさんの作と一目でわかる個性に満ちていて、私は絵も好きでした。


婦人公論から画像拝借、フジコさんらしさが写されている素晴らしい一枚↓


ちょうどCDの2曲目に、いま息子が弾いている「華麗なる大円舞曲」があり、傍にいた息子が、やはりフジコさんの弾き方に独特なものを感じたのか、全然ちがうとの感想を口にしました。

フジコさんが生きてこられた時代背景、ご自身のルーツ、ピアニストの命である聴覚を失った経験など、フジコさんの生き方そのものがピアノを通して語られ、それらを感じ取って、多くの人々は感動したのではないかと思います。

私の大好きなフィギュアスケートでは、アイスショーでピアニストとの共演が行われることがあります。

例えば浅田真央ちゃんが辻井伸行さんと共演した時、話題になりました。

フジコさんのピアノは、正直、フィギュアスケートと組み合わせることは難しそうです。

音の取り方が独特で、そこが魅力ですが、それゆえにスケーターには合わせづらいものがあるように思います。

もし実現できていたら、ぜひ見たかったですが。

聴力を失い、その後、取り戻されたとしても、元の聴力に戻ったわけではなかったであろうフジコさんのご苦労は測りしれません。

音楽に携わる人が耳のトラブルに見舞われる話はよく聞きますが、近頃ではコードレスのイヤホンからスマホの音楽を聴くことがポピュラーになり、その分、難聴になる人が増えているとのこと。

スケーターも、トレーニングしながらとか試合前のアップの時などにイヤホンをする姿をよく見ますが、耳のご健康に対してもどうぞお気をつけてという気持ちです。

私は息子には、イアホンを欲しそうにしていたこともありましたけど、せっかく良い耳を持っているので勧めませんでした。

息子は5歳からYAMAHAに通い、今もYAMAHAでピアノを習い続けていますが、YAMAHAは本来、音楽教室であって、まず聴く力を育てることを徹底するので、YAMAHAを長く続ける子たちは皆、耳が良いです。

その分、楽譜を読めるようになるのが遅く、親としてはヤキモキさせられる時期もあるのですが、長い目で見ると、音楽を一生、楽しむためのベースになるのは聴く力だということがわかってきます。

よく聴き取れる耳を手に入れた息子には、そのまま健やかな耳を持ち続けて、音楽を生涯の友として楽しんでもらいたいと願っています。

聴覚に障害がありながらも、ピアニストとしての人生を全うされたフジコ・ヘミングさん。

お見事な人生だったと思います。

どうぞ安らかにお眠りください。









 

 

 

 


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