こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。
2年前に北京オリンピックで発覚した事件、やっと前進しました。
https://hochi.news/articles/20240129-OHT1T51253.html
カミラ・ワリエワ選手のドーピング問題。
彼女の輝かしい戦績が一部、剥奪されるのは、ペナルティとして納得いく話ですが、罰を受けるのがワリエワ1人ということには、私は納得がいってません。
ドーピング違反の薬物を使用したのが彼女1人の判断によるものとは思えないからです。
それを指示した大人がいるにちがいなく、ドーピングはもしかすると組織ぐるみ、どうかすると国ぐるみで容認されていることなのかもしれないと感じるのは、ロシアではワリエワを庇い、正当化することにばかり熱心で、このような誤ちが起きたことへの反省が全くないこと、ワリエワの周りにいた大人たちは全く責任を問われていないことなどから。
カミラ・ワリエワ選手…素晴らしいスケーターでした。
「でした」と、私の中では、残念ながら過去のものとなりました。
今では彼女のスケートを見ても、私の心は動かず、以前と同じものを見ているにも関わらず、なんだか色あせたものに映り、悲しみがわきあがるばかりです。
言葉は悪いですが、インチキをして作られたものだと思うと、しらけてしまうのです。
そして、モヤモヤが残るのは、団体戦のメダルのこと。
アメリカと日本は、繰り上がって金メダルと銀メダル、これはわかります。
https://mainichi.jp/articles/20240130/k00/00m/050/239000c
しかし銅メダルにロシア?!
ドーピング違反をしたのはワリエワ1人のことなので、彼女の演技を0点として計算した結果…なんですか?
繰り上がりでカナダが銅メダルと見ていた人も多かったのではないでしょうか?
私は、団体責任としてロシアのメダルは剥奪ではないかと個人的には思います。
たとえ他のロシア選手たちはクリーンだったとしても、メンバーの中に失格者がいるなら、団体戦という競技として失格になっていると思うからです。
…しかし、ワリエワにペナルティが与えられたこと(無罪放免的な結果だったら最悪です!)、そしてこの問題にひとまず決着がついたことは、ずっとメダルを待っていた選手たちにとって良かったと思います。
ここで国スポ。
国スポには、北京オリンピックに出場した坂本花織選手と樋口新葉選手が出場していて、彼女らにこの件へのインタビューがあったようです↓
https://hochi.news/articles/20240130-OHT1T51099.html?page=1
かおちゃんは、北京でワリエワのドーピング違反が発覚した時にもやはりコメントを求められており、その時「(ワリエワに)同情はしていない」と答え、立派だったと思います。
公明正大に競技に打ち込んできた選手としての誇りをそこに感じました。
かおちゃんは個人でも銅メダルに輝き、メダルを持ち帰ることができましたが、新葉ちゃん、りくりゅう、小松原組は、唯一、獲得したメダルを持ち帰れず、ずっとスッキリしない気持ちを抱えていたことでしょう。
新葉ちゃんの、お世話になった方へご挨拶に行くのにメダルを見せられなかった残念な思いを、今回のインタビューで初めて知り、メダルが欲しいのは、決して自分のためだけではないこと、ごもっともに感じました。
りくりゅうにもインタビューがあったようですね↓
https://www.nikkansports.com/m/sports/news/202401300000173_m.html?mode=all
これから四大陸選手権に挑もうという時に、かおちゃん新葉ちゃんも試合中でしたし、尋ねるのもなんだかな〜という気もしますけれども(かといってスルーするのも不自然?)、この木原龍一選手のコメント、彼らしくて好感が持てます。
新葉ちゃんに比べ、メダルへのこだわりは薄く感じられました。
ちなみに宇野昌磨選手だったら、さらにメダルへの思い入れはないだろうなと想像します(笑)。
メダルの保管も親御さん任せと前におっしゃってましたし、今、久しぶりに読み返している宇野樹くんの著書、「兄・宇野昌磨」には、ユースオリンピックで得た銀メダルを、亡くなった親しい方の棺に入れてあげようとしたそうなので(燃えないから不可で、代わりに賞状を入れたそうです)、メダルへの執着はおそらく皆無に近いのではないかと。
ユースオリンピック…ちょうど昨日までやっていた試合ですよね。
このタイミングで昌磨くんの過去を振り返っているって、なんだか面白いです。
…ちょっと脱線しましたけど、やはりオリンピックのメダルのことは、きちんと対処してもらいたいと、ご本人でなくとも私ですらずっと思ってきたことでした。
さて、国スポには、現役復帰したものの手続きの不備で、国スポより前の戦績を取り消された織田信成選手も出場していました(今はその問題はクリアされてます)。
手続きの中にはドーピングに関わるものも含まれており、意図的にではないもののドーピング違反になってしまっていた形でした。
私はあの時に、優遇措置が取られなかったことは、日本のフィギュア界にとっても、織田くんにとっても、良かったと思います。
日本はあくまでも例外は作らず、ルールを守って競技に参加するという姿勢を貫けましたし、織田くんも、特別扱いされなかったことで学べたことが、自分のためのみならず、後進のためにも今後、生きることでしょう。
織田くんが、誤ちを自分の責任と受け止め、心折れることなく、また仕切り直して競技に挑む姿は潔いですし、その演技は、やはり封印するには惜しい素晴らしいものでした。
長く滑り続けることで醸し出される味わいと、未だ最新の技術に対応できる身体能力の高さとが相まって、天性のものも勿論あるとは思いますが、それ以上に重ねてこられた努力が伝わってきて、その演技には感動せずにはいられませんでした。
全日本選手権を目指していた織田くん。
ドーピングのことで、その目標は果たせず、全日本で織田くんの演技を見られなかったこと、私は今でも残念です。
でも、もしもあの時、織田くんが特別に出場できていたら、私は織田信成という大好きなスケーターをお気に入りリストから外すことになり、私の気持ちの上ではワリエワのように、貴重なスケーターを1人、失うのに近い失望を味わうことになっていたと思います。
だから、織田くん、そして日本のドーピングに対する姿勢は、OKです!
そう思えることが、フィギュアスケートをずっと好きでいたい私には嬉しいことなのでした。
それではまた。
こちら追加させていただきます↓
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2024013100002-spnavi?p=1