こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。


暮れもおし迫り、そろそろ全日本よりも他に目を向けることがある時期に入ったことでしょう。


私もそうなんですけど、粘ってます(笑)。


全日本、私は配信派ではないため、ペアとアイスダンスの様子はわかりませんし、男子も、女子に比べ放送時間が少なくて、見られなかった選手は女子より多かったと思います。


見た人全員は難しいかもしれませんが、できるだけお話したいと思っています。


さて、今年の全日本を神試合と称する向きがあるようですが、女子よりも男子の盛り上がりがすごかったと感じます。


こんな記事も↓

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2023122700001-spnavi 


https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78684 


本当に終盤に差し掛かるにつれ、選手たちが自身最高の演技を繋いでいく試合展開でした。


宇野昌磨選手は今シーズン、表現力に力を入れると公表し、それを追求、一人、別次元だったと思います。


日本スケート連盟インスタ↓


競技の中でどこまで表現力を極められるのか、今後も模索していかれることでしょう。

昌磨くんはフィギュアスケートの理想を求めて滑っているかのように見え、結果的にそれがフィギュアスケートの素晴らしさを伝えることにもなっていると思います。

フィギュアスケートが、これからも人気スポーツとして盛り上がっていけるように、例えばプロスケーターの人たちがそのための活動をしているのは最近の良い傾向だと思いますが、現役のうちからそういう発想を持って滑っている選手も現れるようになり、昌磨くんもその一人ですし、例えば三浦佳生選手もそうだと感じています。

Numberより↓

佳生くんはまだこれからキャリアを重ねていこうという若手でありながら、フィギュアスケート人気に貢献しようとする意識を既に持っていて、人気アニメ「進撃の巨人」をフリープログラムに選んだのも、単に自分の好きなアニメだからという理由だけではなさそうに思いました。

誰もが知ってるアニメを表現すれば、普段フィギュアを見ない人にも関心を持ってもらえるとの意図もあったのではないかと。

昨シーズンの「美女と野獣」も、皆がよく知ってるディズニー映画や劇団四季のミュージカルでしたし、曲の編集を物語の順番どおりに進めるというこだわりにも、物語を伝えようとする意志が感じられ、フィギュア初心者にとってもわかりやすく伝わるはずです。

佳生くんは間違いなく次の時代を担うスケーターだと感じる所以は、こういったところにもあるのでした。

何故かまるでドラマのように次々と起こるアクシデントをいつもはねのけ、後で振り返るとクスッと笑えるくらいのハッピーエンドに持ち込める運の強さも、ヒーローの条件ですよね。


…ところで小児科って高校生までですか??


私は以前、15歳までと聞いたように思うのですが、地方によっても違うのでしょうか…?


スポニチインスタ、私お気に入りの表情↓


…さて、お客さんにとってフィギュアが身近なものになるように、楽しめるようにという気持ちを演技に込めている選手として今回、私の印象に残ったのは、大島光翔選手でした。


ショートでスーパーマリオを演じていた時、やっぱりフィギュアを普段は見ない息子がオッ!と反応しましたからね。


私はマリオのことはよく知らないのですが、途中から衣装に星が付いたり腰にキノコがぶら下がったりしながら滑っているのを見て、思わず楽しくて笑い声をあげてしまいました。


彼もエンターティナーを目指してスケートをしている人なんだろうなと見ていて感じました。


しかし私が今回、彼に一目置いたのはフリープログラムででした。


日刊スポーツ↓

ショートとはうって変わり、しっとりとした表現で、亡くなったお祖父様に捧げる演技とのことでした。

ショートはお客さんのため、フリーはたった一人の大切な人のため、というこの二面性に好感を持ちました。

私の実感として、祖父母に可愛がられて育った人には優しくていい人が多いですし。

光翔くんは、技術的にもっと安定してくるとユニークなキャラクターを更に生かせるのではないかと思いました。

毎日新聞↓
友野一希選手は、全日本を盛り上げてくれる選手とのイメージが私の中にはあります。

いつも特にコレオシークエンスのところで会場と一体になる熱い演技を魅せてくれて大団円を迎えるというようなイメージ。

ところが今回の友野くんは、昌磨くんと同様、曲で盛り上がることはできない淡々とした調べがひたすら続くだけの音楽で滑っていて、自分のスケーティング技術と表現だけで魅せないといけない難しい挑戦のフリープログラムでした。

みんなでノリノリになるのが楽しかった友野くんのこれまでのプログラムとは勝手が違います。

…でも、この曲、友野くんにとてもしっくりと合っていて、あまりの圧巻演技に会場は静まり返り、あっという間に終わると割れんばかりの拍手と歓声に包まれる感動的な結末でした。

友野くんは、このプログラムを自分のものにすることで、表現者としての格が上がったと確信させてくれた素晴らしい演技だったと思います。

日刊スポーツ↓

佐藤駿選手も、これまで天才ジャンパーと呼ばれ、ジャンプばかりクローズアップされてきましたが、表現のほうも覚醒してきて、前からこうなるのを予感していた私としては、どこまで成長を遂げるのか俄然、見届けるのが楽しみになりました。

ショートで取られた4回転フリップのまさかの回転不足。

駿くんは、表では冷静を装い、裏で泣いていました。

駿くんは、自分のジャンプに誇りを持って取り組んでいるスケーターだと私は感じていて、特に日本人では羽生結弦くんと自分しか成功していない4回転ルッツにかける思いには並々ならぬものがあるように思います。

やはり駿くんは表現力を意識しつつも、ジャンパーとしての誇りを盤石のものにしたうえでとの条件は外せないのだろうなと今回の演技を見て思いました。

駿くんのスケート、これからまだまだ面白くなりそうです。

毎日新聞より↓

鍵山優真選手は、まずは怪我がしっかり治って良かったなとホッとする思いです。


昨シーズンは殆ど棒に振りましたが、怪我が完治するまで我慢したのは正解だったと思います。


優真くんは子どもの頃からお父さんの正和コーチに基礎をみっちり仕込まれ、正統派の滑りで基本がしっかりしているのでジャッジも評価がしやすいのではないかと思います。


そこへカロリーナ・コストナーというかつての名選手をコーチに迎えた優真くんは、まさに鬼に金棒、このまま王道を歩んでいくだろうと思われ、安心して見ていられます。


日刊スポーツ↓

このエキシビションプログラムも、コンパルソリーの要素も取り入れ、基礎力のあるスケーターしか滑りこなせない技のオンパレードでありながら表現力でもしっかり魅了する内容になっていて、優真くんを見ていると、基礎って大事なんだなと改めて実感します。

かねてから私は日本選手の強みは基本のスケーティングが美しいことだと感じていて、スケーティングが魅力的な選手に大技が安定してくるとぐっと上位に躍り出ることも可能で、例えばそれが去年の全日本での島田高志郎選手や友野くんだったと思います。

日刊スポーツ↓
…高志郎くんは、今年どうも色んなことが噛み合わなかったかなとの印象…。

長くステファン・ランビエールコーチに師事するだけあり、高志郎くんは表現者としては素晴らしいものを持っているので、怪我があればしっかり治し、また立て直していってもらえたらと思います。

毎日新聞↓
三宅星南選手も、スケーティングスキルは高く、王子様のようなオーラを放つ逸材なので、ジャンプがしっかりはまってくるようになればなと惜しい気持ちになります。

高志郎くんとは同級生で、お互いに意識し合う良いライバル関係にあるようですね。

このショートプログラムは、長光歌子コーチが誰かに滑ってもらいたいと温めてきた曲とのことで、歌子先生のお眼鏡にかなう存在感を持つ星南くんには、今後も活躍を期待します。

毎日新聞↓
片伊勢武アミン選手も、どこから見ても美しいスケートをする選手で、将来を楽しみにしている一人なのですが、やはり大技が課題になるでしょうか…?

今や男子はトリプルアクセルは跳べて当たり前のジャンプになっているので、そこで苦戦するわけにはいかない厳しい現状にあります。

素晴らしいスケーティングの持ち主は日本にたくさんいて、私はジャンプより全体のクオリティーのほうに見応えを感じるタイプではありますが、選手の皆さんにとって試合は順位を競うシビアな場ですから、彼らが更に躍進するためにはジャンプから目を逸らすわけにもいかないのかなと、敢えて触れさせてもらっています。

日刊スポーツ↓
壷井達也選手も、やはりお手本になりそうなきれいなスケーティングが持ち味で、今回、4回転ジャンプも含めての満足いく演技を揃え、存在感を示した一人だと思います。

スケーティングはいいから、あとはジャンプだけ、という選手は日本にはたくさんいて、将来、誰が上がってきてもおかしくないという候補が何人もいるのは頼もしいことです。

男子のお話、まずはここで一区切り。

もう一回、更新を目指します(努力目標)。

それではまた!