こんばんはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。


全日本選手権…公式記録には得点が残らない国内の大会ではありますが、スケート人生をかけて出場してくる選手がたくさんいて、世界トップクラスの選手ですら最も大切な試合と位置づけ、最も緊張する試合だと話す人も多い試合です。


https://www.fnn.jp/articles/-/630287 


選手には申し訳ないのですが、選手たちがそれだけ緊張する試合で、賭けるものも大きい試合だからこそ、見ている私たちはワクワクし、楽しみもひとしおな試合なのでした。

毎年、全日本にはドラマがあり、それは必ずしもトップクラスの選手の演技だけに起こるものではなく、どうかすると上位選手たちよりも心揺さぶられる演技に出会うこともあるのがこの全日本という試合だと思っています。

それだけ日本には、世界の舞台に出るまでには至らないものの実力のある魅力的な選手が多いことの表れなのかもしれません。

後日、そんな中堅どころの選手たちにも触れたいと思っています。

今回、私が最もドラマを感じ、感動で胸が熱くなったのは、2人の男子選手にで、2人に共通するのはプログラムの選曲が偶然、同じということです。

その曲とは、「エクソジェネシス交響曲第3番」。

まず最初に滑ったのは本田ルーカス剛史選手でした。

スポニチインスタより↓


シーズン初めにルーカスくんが、引退までに一度、滑ってみたかった曲だと話していた時、引退しちゃうの?と淋しく思ったのでしたが、やはりラストダンスの曲として選ばれました。

ただし、引退するのはシングルをという意味で、スケートそのものをやめるわけではなく、ルーカスくんは来シーズンからペア選手に専念するのです。

ルーカスくんは、シングルスケーターとして、もちろん素敵な選手で、上質なスケーティングが魅力。

シニアに上がってから、苦しいシーズンが続いた印象で、男子は4回転を跳ぶのが当たり前になっていく中、ジャンプを武器にするまでには至れなかったのかな…と振り返ります。

でも、先ほども述べた巧みなスケーティングは、プログラムの世界へ導いてくれる素晴らしい力を持っているので、ルーカスくんの演技を私はいつも楽しみにしていました。

そしてルーカスくんがシングル最後の演技として臨んだエクソジェネシスは、まさに有終の美、鳥肌が立つほどの珠玉の演技でした。


この大舞台で、最後の演技で、4回転こそうまくいきませんでしたが、あとはノーミス。

ご本人も涙していましたが、濱田美栄コーチも涙、解説の無良崇人さんも仕事中にもかかわらず思わず涙。

無良くんは、結構、情にもろい人かなと前々から思っていましたが(そこがいいところ!)、濱田コーチが感動のあまり泣くのは珍しいなと思いました。

濱田コーチは、やっぱり厳しさの中にも選手への愛情もちゃんと持ち合わせている人なのだなと実感しました。

本当に、あのルーカスくんのエクソジェネシスは涙なしでは見られないような感動の渦に包まれる演技でした。

このエクソジェネシスを最初に滑ったジェレミー・アボットさんが、その演技を伝説にしたように、この曲を選ぶ選手は、自分の中の最高の演技にたどり着くケースが目立ち、不思議な力を持つ曲だなと感じています。

ルーカスくん、来シーズンからは、ペアの「さえルカ」としてスタートを切られますね。

ご活躍をお祈りしています。

ちなみに、私はさえルカについては殆ど知らなくて、ルーカスくんのパートナーの清水咲衣選手がどんなスケートをする人なのか、ずっと気になっていました。

この全日本は、普段は見る機会のない選手の演技に出会えるチャンスがある試合でもあります。

さえちゃん、フリーで拝見しました。

日刊スポーツ、こちらはショートですが拝借↓

なかなか素敵なスケーターです。

若いのに既に大人のエレガンスを持ち、技の全てが優雅で美しいと思いました。

彼女はシングルと掛け持ちするのかな?

ルーカスくんと末永くペアを極めていってくれることを期待したいと思います。

さて、もう一人のエクソジェネシスですが、それは我らが中京の、山本草太選手です。

草太くんも苦労続きのスケート人生でしたので、エクソジェネシスは彼の滑りのタイプからいってもドストライクの選曲、ノーミスできたらものすごいプログラムになる予感がありました。

日刊スポーツ↓


その、ものすごいのが今回、来たッッ!!

年甲斐もなく興奮するオバサン(笑)。

ほんとに、どの選手の演技よりも、推しの宇野昌磨選手のそれよりも、うっかり?心奪われてしまいました。

普段はフィギュアを見ない息子が珍しく上位の選手の一部を見ていて、私に気を遣ってか、昌磨くんが1位なのはわかるとしたうえで(笑)、2位は鍵山優真選手ではなくて草太くんだと思った、と言うではありませんか!

評価の細かいことはわかりませんが、私も正直、草太くんの演技のほうにより心惹かれました。

思えば、息子は多分、あまり意識してないでしょうけど、草太くんのスケートが好みなんだと思います。

初めて生で見に行った時に、思わず息子がスタンディングオベーションした最初のスケーターが山本草太くんだったのですから。

とにかく、私も、草太くんの演技が見ていて一番うれしくなった演技だったことは確かです(あれっ?昌磨くんじゃないんだ…と、自分でもびっくりですが(笑))。

草太くんを取り上げてくれた良記事!↑


山田満知子先生も嬉しそう。


草太くんは、満知子先生のところに移って本当に大正解だったと思います。


ショートプログラムの振り付けは世界的な振付師デヴィット・ウィルソンさんですが、普通なら海外まで出向くところ、満知子先生とデヴィットさんとが旧知の仲だったため、日本で振り付けをしてもらえることになったようで、草太くんを指導以外のこんなところでもサポートしてくれるのは、やはり面倒見の良い満知子先生であったればこそと思います。


そのショートでもノーミス演技をし、このエクソジェネシスでもノーミスで揃え、悲願の全日本の表彰台にたどり着いた草太くんは、今回、誰よりもドラマの主人公みたいでした。

ちなみに、草太くん、まだまだ化けますね。

このメダリスト・オン・アイスの草太くんを見て思いました↓

日刊スポーツから拝借の草太くん…メイクが似合いすぎて、きれいすぎて、なんだか怖いくらいでした(笑)。

確かにメイクが映えそうなお顔立ちですが、今回、珍しくネックレスもしてましたし、今までこざっぱりしたイメージだった草太くんも、今後は皮がどんどんむけてくるのかもしれません。

エクソジェネシスから脱線もありつつ、言いたかったのは、ルーカスくんと草太くんの演技が今回の全日本の数々の演技の中でも特に私の記憶に鮮明に残っています、という一言なのでした。

とはいえ、記憶に残る演技は、まだまだあります。

可能な限りあげていきたいと思います。

それでは。