こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。


世界選手権はもうすっかり過去のことであるかのように、選手たちはどんどん前に進んでいき、ファンも新しい情報を追うのに忙しい中、私はマイペースにまだ世界選手権を語ります(笑)。


女子は、以前の記事に悲喜こもごもとタイトルをつけたように、喜びとほろ苦さと両方、感じました。


三原舞依選手が大好きな私にとって、今シーズン常に表彰台に立っていた舞依ちゃんの姿を世界選手権で見ることができなかったのは、ショックでした。


でも舞依ちゃんが大好きだからこそ、愚痴になるようなことは、今後は言いますまい(舞依のシャレではありません)。


舞依ちゃんの魅力について取り上げたすてきな記事を見つけました↓

https://dot.asahi.com/articles/-/12810 


ここからは明るく、ショートの舞依ちゃんを振り返ります。



舞依ちゃんのスケート人生を体現する「戦場のメリークリスマス」、何度でも見たくなりますが、世界選手権で最も思いが凝縮された演技を見せてくれたと思います。


戦場のメリークリスマスといえば、作曲の坂本龍一さん、お亡くなりになりましたね…。


様々な社会問題から目を背けることなく、真正面から平和的に発言し、その思いを音楽活動でも体現されていた坂本さん…頼もしいかたを失ってしまいました。


今まで本当にありがとうございました。


ご冥福をお祈りします。


世界選手権の喜びといえば坂本花織選手の2連覇。




古めかしい表現だけど好きだからいつも使っちゃう、宇野昌磨選手と「アベック優勝」ですね!


これまでも、かおちゃんと昌磨くんのアベック優勝って何回もありましたね。


勝手な想像ですが、2人はお互いを頼もしい戦友のように意識されているのではないでしょうか…?


さて、私は今回の女子の試合ではどのカテゴリーよりも様々なことを感じ取りました。


まずは、「年齢の壁」を超えた選手たちのことが浮かびます。


10代からフィギュアスケートを始め、16歳で世界選手権にまでたどり着いたキム・チェヨン選手。


小さい頃であるほど身につけるのが有利とされるフィギュアスケートを、ここまで短期間でものにし、トップに上がってくる身体能力には、解説の荒川静香さんも驚きを隠せないようでした。


ごくたまに、こういう天才が現れるものなんですねえ…。


ジョニー・ウィアーさんも10代で始めて4年ほどで世界の檜舞台に上がってきた人ですし、バレエでは宮尾俊太郎さんも始めたのは10代と聞いてます。


年齢とは関係ない例外的な人もいるわけで、そういう人は、それをやるよう運命づけられてる神から選ばれた人たちなのかもしれませんねえ…。


キム・チェヨン選手には、人を惹き付ける華もあるように思います。


とても楽しみな選手です。


フィギュアの技が高度化するにつれ、女子の選手寿命が縮まってきていた昨今ですが、長く続けてきたからこそ花開く魅力があることを教えてくれたのは、ニコル・ショット選手でした。

彼女の世界選手権での演技、今まで見てきた中で最高のものだったと思います。

単にノーミスしたからではなく、熟練された滑りの一つ一つが、若い選手には出せない味わいを醸し出し、私の心を揺さぶりました。

正直、ドイツの代表としておなじみだったニコル選手は最初、私にとって特別、心に残る選手ではなかったです。

でもここ最近の彼女には思わず釘付けにされる魅力が備わってきて、まさに円熟という言葉がふさわしいスケーターとなられました。

ご自身のプログラムの振り付けをしてもらったカロリーナ・コストナーさんのように、これからも息長く活躍していただきたいと思います。

そして、怪我からの復帰、ブレイディ・テネル選手。
紀平梨花選手と同様、オリンピックシーズンに怪我をして、失意の日々を送られたこととお察ししますが、世界選手権にまで戻って来られたことにまず祝意を表したいです。

ブノワ・リショーさんの複雑な振り付けを滑りこなす高い技術を持ったテネル選手。

実はブノワさんの振り付けあんまり好きじゃないんですが、テネル選手の多彩なスピンがとても好きですし、衣装センスもいつもいいなと思って見ています。

このショート、地上波ではやってくれなかったのでネットで見て知りましたけど、衣装かなり好きです!

衣装から、自分の魅力を熟知しているかただなと感じさせる、テネル選手はそんなスケーターでもあります。

ちなみにブノワさんですが、振り付けを好きじゃないと言ってしまいましたが、好みは別として、女子選手に対する彼のお考えには共感していますし、怪我を抱えながらここまで来たテネル選手への温かな励ましにも人柄が伝わってきて、人としては好きなかたです。

アンバー・グレン選手からは内なる闘志を感じ、その勝ち気さがトリプルアクセルに挑むエネルギーとなっているように思われます。

最高峰の選手たちが集まってくるこの世界選手権でも、プログラムにトリプルアクセルを入れたのは渡辺倫果選手と、アンバー選手だけ。


アンバー選手は練習中に脳震盪を起こしたそうですが、どんな目にあってもトリプルアクセルを手放そうとしないガッツに惹かれ、つい応援したくなります。


崩れると、そのまま残念なことになってしまう印象があり、その時はがっかりする気持ちを隠そうともせず表情に出してしまうアンバー選手。


彼女の悲しそうな顔見たくなさに、良い演技を!と応援に熱がこもってしまう私です。


女子ながら豪快さもあるアンバー選手のスケートは、ノーミスするとスカッとするんですよね。


フィギュアスケートが好きといっても、技術的なことは、いつまで経っても見極められるようにならなくて、得点が出る時に、あれはどうして?とわからないこともよく起こるのですが、それもそのはず、選手ご本人ですら、その評価を意外に思うこともあるくらいなのですから、ましてや素人をや、ですね。


今大会では、エカテリーナ・クラコワ選手がフリーの演技で意外な結果になったご様子でした。


クラコワちゃんは、前から好きな選手で、軽やかに難しい技を次々と決めていく度、明るい笑顔を振りまく姿がとてもいいなと、演技を見るのをいつも楽しみにしています。

今回のフリー、一見ミスのないまとまった演技のようで、クラコワちゃんも満足そうな笑顔を見せていましたが、ジャンプの回転不足が思ったよりあったのか点数が伸びなくて、キスアンドクライで結果を見てからの彼女は気の毒なくらい顔がこわばって凍りついたように固まってしまい、見ているこちらも辛かったです。

ジャンプの回転については、本人が自覚できることもあるようですが、ちゃんとできているつもりが、できたと評価されず、そんなバカな!となってしまうケースもよくあることなのでしょうか…?

人の目で判断するには限界もあると思うので、こういう選手の姿を見ると、よく町田樹くんも言ってるように、AIの導入を願ってしまいますね…。

色々と複雑な要素が絡むフィギュアスケート。

でも、だからこそ魅了される競技なのかもしれません。

そろそろこの辺で。

★画像ありがとうございます★