こんばんはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。
このところ、ショックを受けることが続いていて、フィギュアでも…。
紀平梨花選手が全日本選手権を欠場するとの報せ。
五輪選考に関わるこの重要な試合に、ケガの回復が間に合わなかったようで…。
私はこの前、自分基準で、どんな選手にオリンピックに行ってほしいかを喋りました。
・一度も行ったことがない人
・オリンピックに人生を賭けてきた人
特にこういう選手が行けたらいいと思い、その時に具体的な名前は挙げませんでしたが、真っ先に思い浮かんでいたのは、実は紀平選手でした。
はじめから梨花ちゃんは、北京オリンピックを目指していると公表していて、全てはそのためのプロセスであるかのような印象を持っていましたので。
私基準では、行ったことのない人でなおかつ、
・おそらくラストチャンスになるベテランの人
という条件もありましたが、梨花ちゃんは、北京の次もチャレンジできると思います。
でも、やはり、北京に出たいことでしょう。
梨花ちゃんは、今季、国際試合にはケガのため出ていなくて、全日本優勝の一発勝負という、ただでさえ後のない崖っぷちをクリアしなくてはならなかったところでした。
世界選手権表彰台の実績があれば、あるいは全日本に出なくても可能性は残されましたが、それもなく、事実上、オリンピックの道は閉ざされたと言われています。
今年の夏のTHE ICEでの梨花ちゃん。
この時も腰か足か、あるいはその両方かに痛みがあり、技の難度を落としていました。
この時に限らず、彼女にはずっと痛みがつきまとっていたように思います。
鮮烈なシニアデビューの時も、梨花ちゃんはルッツジャンプの時に足が痛むため、ルッツ封印で戦っていました。
世界と渡り合うためには必要と、途中からルッツを入れていましたが、その時も痛みが完全に引いていたわけではなさそうでした。
そうこうするうち、足ではなく腰痛も聞かれるようになり、私の不安は高まりました。
痛みがあるか所を庇うと、そことは違う所も痛めてしまう、その現象が梨花ちゃんに起きてしまっているのではないか?と心配していました。
慢性的にずっと痛みがある状態でありながら高難度のジャンプに挑み続けた体は、ご本人が思う以上に悲鳴をあげていたのではないだろうかと、調整に間に合わなかったこの結果を受け、私の前から漠然と感じていた懸念なんか的中しなければよかったのに、と、悲しい気持ちでいっぱいになります。
羽生結弦選手は出場決定、全日本に間に合いました。
ゆづ君に関しては、根拠なく、彼は来ると確信していたところがあって、ニュースを見ても、淡々とそっかー、よかったね!って感じです。
なんというのか、オリンピックには、実力だけでもない、努力だけでもないプラスアルファのものが引き寄せの決め手になる部分があるように前から感じていて、それはいわゆる「運」ということになるのでしょうか…?
いま奇しくもプロフィギュアスケーターの鈴木明子さんの著書を読んでいまして、彼女はバンクーバーとソチの2つのオリンピックを経験しています。
勿論、実力もあり並々ならぬ努力もされて掴み取ったものですが、様々な幸運が積み重なった面も見逃せない内容が本には語られていました。
今、梨花ちゃんにとってはあまりにも大きな試練が訪れているかのようですが、彼女はきっと、もっと強くなって戻ってくる!そう信じたいと思います。
まずはケガがしっかり治りますように。
…本当に、何がいちばん辛いといって、試合内容がボロボロになることもそうかもしれませんが、出られさえしないことに比べたら、どれだけいいだろうと思います。
ロシアでも、チャレンジする前から絶望的になってしまった選手がいます。
NHK杯の公式練習で動けなくなり、そのまま棄権したダリア・ウサチョワ選手。
彼女は、その後もケガの治療を余儀なくされました。
そして、復調しつつあるかに見えたアリョーナ・コストルナヤ選手は、なんと腕の骨折で選考に関わる試合に出られずとのこと。
フィギュア選手の腕の骨折というのは初めて聞きましたが、腕だったか手首だったかのケガが引退の引き金になった選手も過去にはいましたし、転倒の時にどんな体勢になるかは確かにわからず、ケガは足だけとは限らないでしょう。
脳震盪もよく聞きますし…。
心身ともに、まさに命がけで挑むかのような選手たちの演技を、とても尊く感じています。
出場選手たちは無事に試合に出て、終えられますように。
ケガの選手たちは、とにかく健康を取り戻してもらいたいと願うばかりです。
(画像をありがとうございました)