こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。
グランプリシリーズの最後の大会、ロステレコム杯が終わって、さあ次はいよいよファイナルへ、と思っていたら、コロナの変異株の影響で、外国人の入国をブロックするとの政府の発表…。
確かに日本では、ようやく収束しようとしつつあるところなので、オミクロン株が入って来てしまうのは避けたいところではありますが…。
↑ここまで用意したのに…との思いも個人的にはなくはなく…。
いやしかし、安全第一ですし、どうなるかは決定に従うしかありませんが、この前のNHK杯も、宣伝用の画像を作ってもメインで写ってる選手が欠場続きで、気の毒にも間の抜けたものになってしまってたのに、今回もしファイナルがなくなれば、この画像は全滅ということに…?
気になるけれども、気にしてもこればかりはどうしようもないので、現実逃避のつもりはありませんが、ロステレコム杯のまだ喋り足りなかったところを今日はいってみたいと思います。
女子は、カミラ・ワリエワ選手の一人勝ちともいうべき圧倒的勝利。
あの鉄の女と言われるエテリ・トゥトベリーゼコーチが「奇跡」とまで言った完璧なフィギュアスケーター…それがカミラ・ワリエワ。
メイクのせいで、ちょっとアリーナ・ザギトワ選手みたいに見えるわ(笑)。
私はこのボレロよりショートプログラムの方が好きですが、本当に欠点がないんですよね、両プログラムとも。
ミスなく滑るだけではなくて、全ての動きが芸術。
へんな言い方になりますが、ワリエワちゃんはもう人間ではない感じがしてしまい、他の選手の演技を見るとかえってほっとしてしまうくらい。
私が最近ますます好きなのは、2位のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手です。
高難度の技でしのぎを削るうち、いつしか選手たちは若年化し、大人の魅力、ベテランの味というものが影を潜めてしまっているのは、昔からフィギュアを見ている者としては寂しく、まさにリーザはそんな私の希望の星なのです。
彼女のトリプルアクセルは、誰よりも軽やかな、助走ともいえないくらいの助走から跳び、何故あれで着氷できるのか不思議なくらい簡単そうにやってのけるのが痺れます。
そして私はリーザのスピンにも進化を見ます。
前はレイバックスピンはビールマンポジションまでいかないところで回っていましたが、今は足を片手で持ち上げるビールマンスピンを見せてくれます。
またこのスピンがひょいっと軽やかなこと!
リーザのスケートは難しいことをやってるのにそう見せない余裕があり、彼女がいつも浮かべる余裕の笑みとその演技とが重なります。
3位のマイア・フロミフ選手は、エテリ組の選手たちが難しい技をすし詰めにした構成を必死にこなす中にあって、比較的せせこましさを感じさせない伸びやかさを持っているように思われ、見た目は可憐なのにプログラムの選曲が男性的で、不思議とそれがよく調和している面白い個性を持ったスケーターだなあと感じながら見ています。
マライア・ベル選手のスケートは、いつもフレッシュな果実のようで、見ると元気が出ます。
ショートもフリーも、自分によく合う曲を選んでいて、しっかり自分のものにしているなと思います。
振り付けがアダム・リッポンさんなのかな?
相性の良さを感じます。
色んな曲に挑戦するのも大事なのですが、スケーターの個性とミスマッチな曲は、ノーミスで滑れたとしても、なかなか感動にまで至れないものです。
その点、マライアはいつも自分によく合う曲と衣装で現れ、魅了させてくれるとの信頼があって、安心して見ていられます。
ロステレコム全女子選手の中で、私はマライアのこのロイヤルブルーの衣装がいちばん好きです。
シンプルだけど、それゆえに彼女のスケートの美しさが引き立つような素敵な衣装。
男子は、なんといっても前回お話しましたけれど、友野一希選手が3位に入ってとっても嬉しかったし、表現としては、ミスはあったけれどフリーにむしろグッと引き込まれました。
伝えようとする情熱が、時としてノーミスよりも大きな印象を人々に残すことがあるかもしれません。
友野くんの演技はその境地に近づきつつあるのではないでしょうか?
2位のミハイル・コリヤダ選手、私のお気に入り。
でも、ホームでの試合なのに終始、表情が固かったような気がします。
女子に比べると男子の層はまだ厚くないぶん、ロシアのエースとしてのプレッシャーがコリヤダくんに大きくのしかかっているのでしょうか?
ミスがあっても流石の表現力なので、一気に表彰台まで上がって来ましたが、演技が素晴らしければ素晴らしいほど、あの時のミスがなければ…とつい思ってしまっていけませんね。
それは田中刑事選手にも感じました。
ジャンプが決まれば、あんなにかっこいいプログラムは他にない!というくらい良かったので、もったいなくて。
他にもそういう意味でもったいなく思う選手が何人もいました。
マッテオ・リッツォ選手とか、カムデン・プルキネン選手とか…。
ベテラン中のベテラン、チェコのミハル・ブレジナ選手くらいになると、出てきてくれるだけで嬉しいという心境になります。
この試合ではないけど、イスラエルのオレクシイ・ビチェンコ選手が出てきてくれるのもテンションが上がりますね〜。
フレーフレー三十代!
さてさて男子の優勝は、アラジンも真っ青の(笑)モリス・クヴィテラシヴィリ選手。
優勝した選手が、エキシビションとはいえ、こんなイロモノのかっこうで登場するって、すごいインパクト…(笑)。
エテリさんのところ、女子はいいけど男子はどうよ?と言われているとかいないとか、よくわかりませんけど、私はあまのじゃくなのか、いつも同じメンバーが表彰台を独占するより、違う人が上がってきてくれるほうが、ほんのちょっとだけ、面白さが割り増しした気分になります。
それが贔屓の選手を差し置いての場合だと、微妙ですが(笑)。
だからモリス選手には素直によかったね!と思います。
ちなみに同じ長身なら私は、ショートでは3位だったロマン・サドフスキー選手のスケートのほうが本当いうと好みです。
彼、カナダの選手ですが、ご両親のどちらかはおそらくロシア系ですよね…。
解説者が「ロシアのサドフスキー」って思いっ切り間違えてました(笑)。
ロシアのお客さんの黄色い声援がひときわ大きかったような気がする、爽やかなロマンくんのスケートでした。
こちらはほんとにロシアの、エフゲニー・セメネンコ選手。
私がちょっと楽しみに感じてる選手ですが、今回フリーの演技中にどうでもいいことかもしれませんが気になったところが。
上半身の衣装チェンジがあったんですよ。
赤い部分が隠れて黒地に黄色いお花が一輪というデザインに変身。
粋な演出と喜んでたら、あれれ?いつの間にかまた元の赤に戻ってるよ??
動いてるうちに意図せず戻っちゃったのか、いや、あれも演出だったのか?!
ご存知のかた、いらっしゃいませんか〜?
語りだすと止まらないフィギュア話、ぼちぼちこの辺で。
画像を多方面からお借りし、ありがとうございました。