こんにちはアートセラピストでフィギュアスケート好き主婦のkokoanです。

昨日の講座で思ったことがそのままタイトルになりました(笑)。

コラージュという、画用紙に切り抜いた写真や絵などを貼って仕上げる1枚の絵に、その時の自分が表れて、それとじっくり向き合うことでセラピーになる、そんなワークショップを定期講座として続けてきましたが、本当に実感として、しみじみ思ったことです。

変わっていないようでいて、人は刻々と変わっていっていて、でもどう変わっていってるのかを自覚するのは案外、難しいもの。

でも、このコラージュ作品をつくり続けると、それがまるで心の絵日記のようになり、見返すことで、自分を俯瞰することができるのです。

自分の本当の気持ちに気づけて、その場を共に過ごす人が共感したり受け入れたりしてくれたら、もし傷に触れることになったとしても、また立ち上がって前に進む力となります。

そんなわけで、定期講座では、3か月を一区切りとし、3か月目の最後の日に、つくった作品3か月分を全て並べて振り返り、それぞれの気づきを分かち合います。


受講者さんは、3か月のしめの日となった昨日の作品を、この3か月を代表する作品としてピックアップされました↑




藤井風、米津玄師、クイーン…音楽のアーティストが勢ぞろいする中、バンクシーのアートも見られます。

どの人たちも、時代の申し子ともいえるようなアーティストです。

中でも受講者さんにとって、音楽は人生の核となるような、精神面で重要な位置づけにある欠かせないもののように感じています。

ブレない一本筋の通ったその作風に、私はいつも心動かされるのです。


一本筋の通ったといえば、この会場主様のスイーツにもいつもそれを感じます。

おいしさと健康の両立を極めようとひたすら一本の道を歩いている姿を私はイメージします。


再びこちらの作品に戻りますと、私はこの作中に見られるQRコードから展開した受講者さんのお話が特に心に染み入りました。

QRコードを開発した技術者と会社は、特許申請をあえてしていないのだとか。

何故なら、このQRコードを世に広めることを大切にしたから。

自分たちだけで囲い込まずに、いいものは皆でシェアしようとする懐の深さ、私はそこに愛を感じます。

この作品は、真ん中のガーデンを囲みつつ、しかし囲い込んではおらず、風通しの良さが感じられ、それでいて、黒や黄色を用いて、きりっとしめるところはしめている、そう、先ほどからお話している「筋」を感じさせる作品です。

ご本人は、「抜け感」という表現を使われていまして、彼女ご贔屓の藤井風さんなど、かっこつけないありのままの自分をそのまま見せる、まさに抜け感の達人と言えましょう(笑)。

囲い込まない、といえば、私は人を育てるうえで、とても大事なことなのではないかと感じています。

受講者さんの作品ではありますが私も影響されたのは、囲い込まないという部分でした。

私の3か月分の振り返りで気づいたのは、子離れへの序章。

そろそろ囲い込みの時期が終わろうとしているのだと、自分の作品の中から選んだ1枚からも気づかされましたし。

私の作品をご覧に入れる代わりにフィギュアで例え話をさせていただくんですが、
 

このお二人は、つくづく偉大だなあと、いつも思うのです。

幼少の頃から育てた宇野昌磨選手を、より高みへと羽ばたかせるため、潔く手放した山田満知子先生と樋口美穂子コーチ。

QRコードを世に広めようとした人たちと、このお二人は、広い世界の幸福に目を向けられるところで共通していると思います。 

私も、息子をうまく手放すためのレッスンが始まっているのでしょう。


おとつい発売のクワドラプルアクセル、読みました。

昌磨くんの今のコーチ、ステファン・ランビエールさんも、満知子先生を尊敬する気持ちを語っておられました。

2人のコーチから愛情いっぱい育てられ、巣立っていった昌磨選手、彼もいい「抜け感」でスケート道をまっすぐ歩いていっているなと感じ取れるインタビュー記事もあり、うれしく思いました。

コラージュととことん向き合うことで、パワーチャージする、この講座は、そんな場になっています。

(お二人のコーチのお写真はNumberから拝借しました。ありがとうございます)