こんにちはフィギュアスケート好き主婦kokoanです。


昔からフィギュアスケートを見てきた私にとっては、男子選手が注目されるようになったのは最近の現象との感があります。

フィギュアスケートといえば昔は女子の競技というイメージで、それは私の偏見ではないはず。


例えば2014年のソチ五輪で羽生結弦選手が金メダルを取った時も、雑誌の表紙を飾るのは、この浅田真央ちゃんのショットだったことからも伺えると思います。

実際、昔は女子には花形の選手が男子に比べるとたくさんいたのです。


その花形選手の1人に間違いなく挙げられるのは、安藤美姫ちゃんでしょう。

2002年に世界で初めて女子で4回転サルコーを決めた選手としての記録は不動のものですし、「クレオパトラといえば安藤美姫」といった、記憶にも残る選手でもありました。


去年末の全日本で、日本女子にもやっと紀平梨花選手という4回転ジャンパーが現れましたが、それまで誰もいなかったのですから、美姫ちゃんの成し遂げたことの大きさがわかります。


最近、私が改めて安藤美姫というスケーターの個性に着目するようになったのは、中野友加里さんのYouTubeを見るようになったのがきっかけでした。

この一見しても正反対な二人が仲良しというところが面白くもありますし、この動画での美姫ちゃんの発言が、いちいちユニークで興味深いのです。


ちなみに、美姫ちゃんの尊敬するスケーターは、ミシェル・クワンさんとのこと。

安藤美姫というスケーターの魅力は、色んな面で型破りなところだと思います。

例えば、中野さんは伊藤みどりさんに憧れてトリプルアクセルを練習してきました。


梨花ちゃんが真央ちゃんに憧れてトリプルアクセルの習得に励んでいたのかは定かではありませんが、こうしてサンクスツアーに足を運んだということは、真央ちゃんから何らかの影響を受けてはきただろうと思うのです(それにしても梨花ちゃん小柄ですね!)。

でも、美姫ちゃんには、誰かに憧れてというものはなく、フィギュアスケートは数ある習い事の1つにすぎなかったというのです。

もともと目標とする選手がいなかった美姫ちゃんは、かえって気負うことなく楽しく取り組んでいるうちに、才能も身体能力の高さもあって、なんとなくとべるようになった、そんな印象をお話から受けました。

やはり安藤美姫は天才だったということでしょう。

その後、長いこと次の4回転ジャンパーが誕生しなかったのも頷けます。

彼女は、みんなが常識と思ってることを鮮やかに裏切ります。

例えば、身長が伸びるとジャンプがとべなくなる、というのは女子選手の中では常識になっていて、解説者もジャンプをとべなくなった選手が出てくるといつもそう説明していますが、美姫ちゃんは関係ないと断言するのです。

体の成長と共に筋力もついてくるから、ジャンプがとべなくなることはない、と。


そういえばアレクサンドラ・トゥルソワ選手も、同じようなことを言ってたことがあったような?!

実際、トゥルソワ選手は身長が伸びてもジャンプが大崩れしている様子はありません。

安藤美姫ちゃんは、周りに安易に同調せず、自分の感性に正直に生きている人なのではないかなと感じます。

そういえば前から気になっていたのは、美姫ちゃんのスケート靴です。


女子の靴は、ほぼほぼ白だと思います。


あるいは、このようにタイツで靴を覆っているパターンか。

ところが美姫ちゃんの靴は、


ベージュなのです。

衣装に合わせてたまたまではなく、


白い衣装の時もベージュ。


プロに転向してからもベージュ。

エキシビションで真央ちゃんが衣装に合わせてベージュの靴だったことがあるのを見たくらいしか他の選手では記憶にないので、女子のスケート靴は基本、白、となってる中で、美姫ちゃんがいつもベージュにしているのは何故なのか、気になります。

何かこだわりがあるのかもしれませんし、特に意味はなかったとしても、みんながそうだから一緒にするという発想は彼女にはないのではなかろうかと想像します。

美姫ちゃんのこんな個性は、現役の頃は同調志向の日本では生きづらいところがあったかもしれませんし、現に彼女自身が海外のほうが自分は受けるというようなことを話していたように思います。

恋の噂のあったコーチや、実際に恋人だったスケーターも、外国人でしたし。

安藤美姫ちゃんを見ていて思うのは、根っからの表現者だなということです。


中野友加里さんも、現役の頃は人々を魅了したトップ選手でしたので、もうスケーターとしては活動されていない今でも、やはり佇まいは普通の人とは一味ちがいます(お召しの私服もいつも素敵です)。

でも二人が並ぶと、圧倒的に目立つのは美姫ちゃんのほうなのです。

ポーズにグッと惹き付けるインパクトがあります。


本郷理華選手と並んでいても、彼女の誕生日祝いの写真なのに、どちらが主役なのかわからない美姫ちゃんの存在感(笑)。

美姫ちゃんのほうは、どのようなポーズを取ると美しく見えるのか自分でわかっている人の写りかただなと思いますし、オフショットでも気を抜かないところに、表現者としてのプロ意識を感じさせます。

こういう自分の持ち味を堂々と見せていく安藤美姫ちゃんのような個性が、昔は出る杭は打たれるだったけど、今、いいね!になってきてるのではないかと思うのです。

自分に正直に生きる人の魅力が見直されてきてるんじゃないかと思う今日この頃。

昔から安藤美姫ちゃんが好きだった私としては嬉しい現象ですし、彼女のこれからの活躍も楽しみです。

(画像をお借りしました。ありがとうございます)