こんにちはkokoanです。
コロナで生活が一変して、ものすごく時間が経ったように錯覚してましたが、先日、伯母が亡くなったことで、まだ母を亡くして間がないことに気づきました。
伯母は、いつも母と話す機会がある度に私や息子のことを気にかけてくれていました。
たとえ普段は会うことがなくても、最後のほうは意識がないまま何年も寝たきりだったとしても、私を思っていてくれた人が、この世からまた1人いなくなってしまったことに、言い知れぬ寂しさを感じています。
フィギュアスケートが好きな私は、つい身近な出来事にフィギュアを絡めてしまうのですが、伯母という人に思いを馳せた時に、宇野昌磨くんのコーチだった山田満知子先生と重なりました。
山田チームは、昌磨くんにとって、とても居心地のいい場所だったと思います。
もしかしたら、コーチから言われなければ今でも離れずにいたかもしれないのではないかというくらい、強い絆を感じさせます。
でも、満知子先生は、かわいい子には旅をさせる主義。
自分がトップにまで育てた選手を手放したがらないコーチも多いなかにあって、満知子先生は、こちらが思わず「なんとまあ、もったいない」と思うくらい潔く、選手を次なるステージへと送り出してしまいます。
浅田真央ちゃんの時も、先生のほうから出ていくように話し、最初は真央ちゃんもお母さんも驚いたくらいだったようです。
今でも良好な師弟関係のお二人。
広い世界へと羽ばたいていっても、満知子先生は真央ちゃんの原点ともいうべき人だから、ふるさとへ帰るみたいに、こうして先生のもとにふと戻りたくなるのだろうなと思います。
村上佳菜子ちゃんは、満知子先生からアスリートに向いてないと言われたそうです。
でも先生から、
「愛されるスケーターになりなさい」
と言葉をかけられ、そのとおりになりました。
今では共演の機会もある、とってもいいコンビのマチコ&カナコ。
私はお二人の様子を生で至近距離で拝見する機会がありましたが、まるで親子のようで、満知子先生が、靴で氷上にいるため、転倒しないよう注意深く、佳菜子ちゃんの腕にしっかりしがみついていたのが印象的でした。
今ではランビエールコーチに師事する昌磨くん。
でも、昌磨くんにとっても、満知子先生は、ふるさとのような人だと思うので、いつかまた何かで一緒になることがあるんじゃないかなと楽しみです。
昌磨くんは、満知子先生を、
「人として、を教えてくれた人」
だと言ってたことがありました。
スケートを通して人としての道を教えてくれる、そんなコーチに出会えるのは、選手としてはもちろん、人として幸せなことだと思います。
そして時期が来たら、大切な教え子だからこそ、自分の役割を終えると、ためらわず次の人にバトンを手渡し、もう決して後は追わないけど、離れたところからずっと見守っている、そんな満知子先生のやりかたを、私も人との接し方で見習いたいと思っています。
そして私にも、満知子先生のように、離れたところから愛情を注いでくれた人がいたことを、ちゃんと覚えていようと思いました。
(画像をお借りし、ありがとうございました)