こんにちはkokoanです。

コロナから日常が少しずつ戻ってこようとしているのを感じながら、フィギュアスケートでは過去の映像、画像を楽しみ、じっくり振り返る機会ができた、と前向きにとらえる今日この頃。

さて私は前々から、偉大なスケーター達を、レジェンドと呼ぶことに、なんとなーく、かすかーに、ではありますが、抵抗がありました。

確かに伝説になること間違いなしの人達をそう呼ぶのを不適切だとは思いません。

でも、まだ現役やプロで滑ってる人達をレジェンドって、なんだか過去の終わった人のようなニュアンスを感じないでもなく、例えばディック・バトンさんくらいのご高齢のかたをレジェンドと呼ぶのはしっくりくるのですが、どうも私は気軽に使えません。


私の大好きな宇野昌磨選手…は、将来、レジェンドと呼ばれることになるのかどうかわかりませんが、
私なら、彼を、

「マイスター」

と呼びたいです。


私がフィギュアスケートを昔から大好きだったのは、伊藤みどりさんのおかげだと思います。

みどりさんは、今でも元気に滑ってらっしゃるそうですから、やっぱり私にとってはまだレジェンドにはあたりません。

伊藤みどりさんは、やっぱり、

「天才」

この一言に尽きるのではないかと。

女子で初めてトリプルアクセルをとんだから、ということもあるけれど、そのジャンプの高さが未だに他の追随を許さないほど、高いことに驚かされます。

女子では勿論、男子でも、あれだけジャンプに高さを出せる選手はなかなかいないと思います。

そのジャンプのとびかたも型破りのようで、どうやってとぶのかとの質問に、こともなげに、

「全力疾走してとぶ」のだ、と答えたみどりさん。

その時に聞いてた本田武史さんの目が、点になっていた表情が忘れられません(笑)。

とぶ前に加速は必要でしょうが、全力で加速するのは危険、というか普通は無理なこと、というのが、その場にいたスケーター達の反応でした。

みどりさんのジャンプは、誰にも真似のできない独自のもの。

だから、天才としか言いようがないと思いました。


浅田真央ちゃんも、レジェンドという呼び名はしっくりこないです。

今年30歳におなりになるという真央ちゃんですが、真央「さん」ではなく、「ちゃん」と呼びたくなる愛らしさは昔から変わりません。

彼女は偉大な人でありながら、その親しみやすさは失われず、フィギュアスケートを通して美しい人間性を体現し続けている人だと思います。

浅田真央さんをどう呼ぶかは難しいのですが、

「愛の伝道師」

ちょっとキザかもしれませんが、真央ちゃんがフィギュアで表現しているものは、究極、愛なんじゃないかなと感じたことがあったので。


髙橋大輔選手も、「大ちゃん」と呼びたい飾らない人柄が素敵です。

自分でレジェンドって言っちゃうところも、ご愛嬌(笑)。

彼には、レジェンドというより、

「冒険者」

がいいです。

フィギュアスケートの可能性を自らの活動で広げてゆき、私たちに楽しい夢を見せてくれる、それが髙橋大輔という人だと感じています。


羽生結弦選手…彼が、まだ一番、今レジェンドと呼んでも違和感のない人なのかもしれません。

でも、羽生選手も、まだ道半ば。

伝説になるには、まだ早いです。

その道は、誰も通ったことのない険しい道なのかもしれません。

ただ1人、王道をゆく

…それが私の羽生結弦という人のイメージです。

「天使」

羽生選手は、神様から選ばれ、フィギュアスケート界に遣わされた天使なんだと思います。


果てしない高みを目指す羽生選手と、果てしない地平線をどこまでも駆けてゆく髙橋選手、目指す方向の違う二人ですが、フィギュアスケートを愛し、フィギュアスケートから愛される二人であることは間違いなく、その絆を感じさせてくれた感動の場面でした。


そんな二人の間に入って、うれしそうな昌磨くん。

これも私の大切な思い出になりそうです。

勝手なイメージで、スケーターの皆さんの呼び名をつけてしまいました。

敬意を込めて。

(画像をありがとうございます)