2013年チャリティーカレンダー好評販売中!
東京も今日は朝から集中豪雨に見舞われました

いまも黒い雲がなにやらもくもくと広がっていますが・・・。
さて、facebookではすでにお知らせいたしましたが、
2013年Dear JAPANチャリティーカレンダーを制作・販売しております!
今年は、卓上タイプだけでなく、壁掛タイプもご用意しました。
また、ネット通販のほか、書店・文具店などにもおいていただけることになりました

卓上タイプ
本体価格 税込1050円
壁掛タイプ
本体価格 税込2100円

全ページの画像をfacebookにアップしておりますので、よろしければご覧ください。
11月9日現在、以下の店舗でお取扱いいただいております。
《店舗販売》
伊東屋(銀座本店・池袋店・玉川店・青葉台店・立川店・東急東横店)
八重洲ブックセンター(本店)
教文館(3階・6階)
福岡天神雑貨館インキューブ(天神店)
さくら野百貨店(仙台店)
三省堂書店(神保町本店)
今月中に以下の店舗でも販売開始予定です。
伊東屋(横浜店・藤沢小田急店(特設カレンダーフェア))
丸善
有隣堂
リブロ
《通信販売》
ニッカンスポーツショッピング楽天店
WebShop寿限無
イーショップ教文館
11月10日(土)・11日(日)、東京・築地本願寺境内で開催されます、キズキナサイ(築きな祭)2012・ご当地物産展でも販売予定です。
微力ながら、売上の一部を東日本大震災の被災地に寄付させていただきますので、
ご協力いただければ幸いです

トムさんの読み聞かせ会 報告
8月26日(日)福家書店・市川店さんのご協力のもと、ブラザートムさんの自作絵本『ラース ~福島からきた犬』の読み聞かせ会が実現しました。
当日、会場には、たくさんのお子さんが来てくださいました。
幼稚園から小学校低学年ぐらいのお子さんが多かったように思います。
親御さんのひざの上にちょこんと座る、小さなお子さんの姿も、ちらほら見られました。
カラフルなシャツにオーバーオール姿のトムさんが最初に取り出したのは、紙芝居『おむすびころりん』。ときどき鍵盤ハーモニカが入って、リズミカルにお話が進みます。ところが、おじいさんがねずみからもらったお餅を食べる場面で問題発生! おじいさんがお餅をのどにつまらせてしまいます。
おじいさん(トムさん)は苦しそうに「助けて! 背中をたたいて!」とジェスチャーで訴えますが、子どもたちは怖いやら、恥ずかしいやら……。
ついに、トムさんが「もういい!」

ここで会場は大爆笑。子どもも大人も、トムさんワールドにぐいぐい引き込まれていきます。
紙芝居を読み終えるとトムさんは、
「かくれんぼ、しよっか?」
こんな狭いところで!? と驚く大人たちを尻目に、トムさんは続けます。
「でも、動いちゃだめだよ。トムさんには、ラーメン屋さんにあるものは、見えません。だから、みんなはラーメン屋さんにあるものに、なってください。いい?」
なるほど~。素敵なかくれんぼです。
子どもたちは、麺、お箸、お皿、たまご、おにぎり……、いろんなものに変身しました。

つぎにトムさんは自身初の絵本『月から落ちたモモンガ』を読んでくれました。
そして、いよいよ『ラース』です。
「みんな、東北に大きな地震があったのはいつだったか、覚えてる?」
「知ってるー。3月11日!」
子どもたちから、元気な答えが返ってきます。
「なんか、痛いなぁ。こんなに小さな子が、3月11日を知ってるなんて……。涙が出てくる」
そう言ってトムさんは、さっとサングラスをかけ、『ラース』を読みはじめました。
最後にトムさんは、子どもたちに問いかけました。
「ラースが福島に帰れる日が、くると思う人?」
すると、ほとんどの子が手を上げました。
「そっか、きみたちがそういうなら、きっと帰れるね。ぼくたち大人が持ってる時間だけじゃ、足りないんだよ。だから、きみたちが、帰してあげてね」
読み聞かせ会のあとは、サイン・握手・撮影会が行われました。
楽しくて、ちょっと考えさせられる、素敵な会でした。
福家書店のスタッフのみなさま、お越しいただいたみなさま、どうもありがとうございました。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展
じめじめとした暑さが、こたえますね……
うらわ美術館で開催されている「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」に行ってきました!
ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催される絵本原画コンクール。受賞作品は、日本で巡回展示されます。
今年の展覧会では、2011年の受賞作品、日本からの出品作品のほかに、スロヴァキアのイラストレーターの作品も見ることができました。
この展覧会の楽しみは、原画と絵本の両方を見ることができること。
いつも思うのですが、原画は本当にすばらしいですね。
まず、色がきれい!
そして、たいていの原画は、絵本のサイズよりずっと大きくて迫力満点です。
今回の展覧会は、私たちにとって、ちょっと特別でした。
私たちが製作した電子絵本『クロテール』の作家ジャニック・コアトさんが「金のりんご賞」を受賞し、彼女の原画が4点、展示されていたからです。
原画は『クロテール』のものではありませんが、会場に設置されたiPadで自由に『クロテール』を見ることができるようになっています。
お出かけになられた際には、ぜひ『クロテール』もご覧になってください。
最高にキュートですよ!
巡回展の今後の予定は、以下のとおりです。
「ブラティスラヴァ世界絵本原画展─広がる絵本のかたち」
うらわ美術館 2012年7月14日(土)~9月2日(日)
千葉市美術館 2012年9月8日(土)~10月21日(日)
かわら美術館 2012年11月3日(土)~12月24日(月)
足利市立美術館 2013年4月13日(土)~6月2日(月)
『ラース~福島からきた犬』いよいよ刊行です!
ブラザートムさんの新作絵本『ラース~福島からきた犬』が、いよいよ明日、
7月24日に刊行されます!
トムさんをはじめ、スタッフみんなで大切に育ててきたラースの物語を、みなさんに見ていただける日がついにきた……感無量です。
3回にわたってお伝えしてきたラース絵本の制作秘話は今回が最終回です。
絵本づくりに苦戦していたトムさんでしたが『ラヂオえほん』の朗読のあと、私たちのもとに原稿が届きます。
ラースをめぐる物語がすっと頭に入ってきます。
愛嬌たっぷりの豚の絵にも、素敵な文章が入りました。
子どもにも、大人にも伝わる! と心が弾みます。
でも、もしかしたら、私たちは客観的に見られなくなっているかもしれない……そんな思いが、スタッフの頭をよぎりました。なにしろ、ずっとこの物語に寄り添ってきたのですから。
そこで、小学4年生の男の子に絵本を読んでもらうことになりました。この子のお母さんは、福島県出身です。
トムさんや被災犬のことは何も伝えず、ただ絵本をわたして感想を聞いてみました。
お母さんは、男の子の感想を動画に撮って見せてくれました。
「おもしろかったところは、その犬がぶさいくな犬だったこと。それから『へんな名まえ!』っていうところ」
やりました! トムさんの狙い通りです!
たくさんの感想のあとに、男の子は真剣な表情でこう言ってくれました。
「ぼくね、この絵本を描いてくれた人に、お礼が言いたい」
見ていたスタッフは、思わず涙。
長い道のりでした。
気が付けば、出版を目指していた3月はとうにすぎ、もう5月。
でも、それは必要な時間だったのだと思えます。
絵本はめでたく完成! でも、まだまだやることはあります。
その中でも、私たちが頭を悩ませたのは、絵本の帯コメントでした。
どなたにお願いしようか……トムさんと話し合った結果、この本の想いに共感してくれそうな方として“ぐっさん”こと山口智充さんの名前があがりました。
トムさんとの話し合いの3日後、最初にコンタクトした吉本の方から、3人の担当者の手を経て、マネージャーさんですら3日に一度しか会えないぐらい忙しいぐっさんのもとに、ようやく私たちのお願いが届きました。
ぐっさんは、きちんと絵本を読みたいと原稿を持ち帰ってくださり、翌々日、吉本の方からOKの返事をいただきました。
ぐっさんのコメントは、とても素敵なものでした。
改めて、この絵本の力を感じ、スタッフ一同うれしくなりました。
Dear JAPAN@石巻かめ七呉服店

