久しぶりの投稿です。
実は大学を卒業し、そのあと約1年アメリカのニューヨークに語学留学へ行ってきました。
せっかくアメリカにいる間に、ニューヨークだけでなく、シカゴ、ボストン、マイアミ、ワシントンD.C.、トロントにも足を運びました。
美術系の大学を出ている身としては、国を超えたたくさんの美術に触れる機会があり、いい経験になりました。
ちょうど帰国したのは2月中旬でして、日本に帰ってからコロナが日本中に満盈し始め、騒ぎ出した頃でした。
そのあとすぐにアメリカ・ニューヨークでロックダウンになってしまい、アメリカに残っていた友人たちも帰国せざるを得なくなってしまいました。
すべてが終わり、無事に帰ってこれたのでよかったですけど・・・
これからはちょっとづつアメリカ話を混ぜながら、最近のことをお話しできればいいかなと思います。
特にお話するような内容としては、もちろん美術のことですが、美術館や気になっている作家について話したりしようかなと思います。
さて、
最近見に行ってきた展覧会についてお話ししようかな。
8月末まで開催されていた、上野の森美術館所蔵作品の展示でした。
若手の受賞者さんたちの作品でしたので、相当濃厚な展示でした。
この方の作品、どの作品よりも描き込みと物語が多く感じました。
作者さんは柿沼宏樹さんと言う方です。
油彩・テンペラで描かれております。
気になるところでは、テンペラで描かれる作品やっぱり見入ってしまいます。
なかなか最近見る機会ないと思うので。。。
画面いっぱいに描かれた作品の中でたくさんのストーリーが描かれている作品が私結構好きでして、
その一つ一つの場所や描かれている物の動きや感情のようなものも表現されていることが感動です。
キャプションの下に作品の説明が書かれていました。
一部引用します。
この作品は、中国の北宗画の視点や表現を引用した場面に、古代メソポタミア文明の出土品を模した鶏姿の生き物や亀のような怪獣が出現する中で「非常事態」に対する人々の様々な反応が描かれています。
このようなことが書かれていました。
作家さんの思いがわかったり、作家さんの言葉がそのまま聞くことができるのって本当に貴重だと思います。
この方の作品も気になる作品でした。
作風は、油絵具で描き、最後に上から箔のように和紙を貼り付けています。
パッチワークのような絵に見えるのも特徴的ですね。
面白い絵です。
石井奏子さんの作品です。
2010年に描かれた作品で、第28回展 優秀賞をとっています。