荻須高徳さんの作品を紹介します。
 
荻須さんの作品は、街並みを描いた作品が多く見られます。
街並みの中でもやはり、中央部から一つの道を見たような構図が多い中、この作品では、街並みの隙間、建物の隙間道を描いた作品になります。
 
こういった赤土の壁などで作られているのは日本では見ることができないと思いますが、この光景も面白いなと感じます。
この光景でいいなと思ったのは、隙間の向こう側と手前側の明るさの問題です。
普通は手前側の方が明るかったりしますが、この構図の場合それではいけません。
それをきちんとわかった上での制作になっているので、そういったところから構図などの面白さを感じ取ることができるのではないでしょうか。
 
この隙間を描くことにより、暗いところから明るいところをみるそんな正反対のものを1つの画面の中に収められる構図はこれしかないのではないでしょうか。