中山忠彦さんの永遠のモデルとなった、《良江》さんと出会ったのは1963年、写生旅行で乗った会津若松の近くのローカル線の中でした。
列車を降りる際に、自分が画家を目指していることを含め、住所や連絡先を書いたメモを渡したそうです。
そのあと、ハガキが彼女から届き、それから2年後に2人は結婚しました。
前々から中山さんがえがく作品には
モデルに対する経緯や愛情を読み取ることができると思います。
色の使い方にも工夫がされていて、様々な色味を使っていながらの画面農政もきちんとされていると思いました。
モデルだけでなく、モデルが身につけているもの一つ一つまでをも細かく表現し、よりリアリティを上げているように感じました。
表情一つ一つにもこだわりを持って、この表情の時の筋肉の動き方など緻密な厳密なところも観察されていると感じました。