竹内浩一さんの作品の紹介をします。

 竹内さんの作品の特徴は、全体的に色味は淡く淡いけれど、強い意志を感じます。

淡い色というものは、1色1筆ぁけてまあるとすこし薄くて説得力のあるようには感じられません。

しかし、重ねていくことで色の良さが出てきたりします。

優しい色味の重なりは、一気に暖かく愛がこもった作品になります。

竹内さんの技法はどうやってこのような画面が出来上がってきたのでしょうか。

この下の作品には、たくさんのモチーフが感じられます。

左上にはまるで石が集まったかのような敷き詰めまれた表現をしていたり、右上に描かれている草の画面の中では一番明るい表現で描かれていたり…。

画面全体の組み合わせに驚くべきところはたくさんありますが、具体的なモチーフと抽象的なモチーフのバランスがよく組み合わさって、お互いの良さを引き出すような配置もされていると思います。

この鳩の作品もこの鳩は何をしていると思いますか?

勝手に想像を膨らませてみてください。

わたしはもしかしたら、この二羽の鳩は夫婦で、一緒に卵を温めているのかもしれません。


柔らかいタッチから、印象が優しく、そういった温かみが溢れてきてしまいました。

動物に対して愛のあふれる作品を残している作家さんであると感じました。