酒井三良さんの作品を紹介します。
酒井さんの作品の特徴は遠方からものを見るということが酒井さん流なのではないかと思いました。

私が酒井さんの作品を初めて見たときは繊細な絵の描きさんだなと思いました。
そのモチーフとなるものに対しての追求の仕方が面白いです。
また、実際みたらここまでは見えないだろうというところをうまく表現しているので違和感を感じさせません。

この作品でいうと、こんなにも大きな雪の塊が目に見えることは実際珍しいと思います。
しかし、それを見たままのものを描くとそれはそれでなんだか寂しい印象を受けます。
その印象を消すためにもこの降る雪を描くことでこの作品に一つの物語を生み出すことができます。

酒井さんのように遠方のほうから描く対象を見ている人からしたらこういう風景というのは一種の物語に感じられますね。
この作品の中だけではなく次に紹介する作品にも同じような物語性を感じることができると思います。


この作品は、鵜飼をしている姿が描かれています。
その鵜飼をしているということだけでも物語性に溢れているのですが、その鵜飼をしているのは1人ではなく何船もうつっていますね。
そこから生まれる会話が想像できたりしたら面白いなとおもいます。
そんなことをしながら絵を見てみてはどうでしょうか!