鈴木信太郎さんの作品を紹介します。

鈴木さんの作品は、筆のタッチが画面に残っていることが多いので、どこからどういう風に描いているのかというのが分かりやすいかなと思います。
色味も複雑な色をしていたりしますが、やっぱり綺麗に描かれているのは、手前に書いてある花です。
そこで見て欲しいと思うのは、大きく塊で捉えられている割には、影をしっかりと書いているということです。
影を作って画面に乗せるとき、大きく言って二通りありますね。
ひとつは影の色を作って画面に乗せて、馴染ませる。
もうひとつは、もとから背景に暗めの影となる色をのせて、その上からまた違う色をのせるという形があります。

鈴木さんの場合は後者だと思います。