母の影響でピアノを習い、自宅にクラシック音楽のレコードや作曲家の本があったので、自然とクラシック音楽に親しみを感じていました。
しかし中学時代にはビートルズのリバイバルブームでビートルズに夢中、高校ではウイングスとポピュラーに傾いたもの、同時に運命的な出会いがありました。
音楽とは関係ない部活での友人が
「ベートーヴェンの第九に出るのでよかったら聴きに来て!」
と当時の私としては初めての生のプロオーケストラでの演奏を聴きに行ったのです。
それが衝撃的なベートーヴェンの音楽との出会いで、生の舞台の素晴らしさ、その迫力と壮大さに心動かされました。
さらにその第九を題材とした映画(「俺たちの交響楽」武田鉄矢主演でした)のエキストラにもその友人が合唱団で出演。
その後彼の作品をたくさん聴いたり、ロマン・ロランの「ベートーヴェンの生涯」を読んだり、オーケストラの公演に足を運んだり。そして挙句の果てには自分も歌いたいとアマチュア合唱を始め、実際に舞台にも立ったのです。その中でベートーヴェンだけでなく、オーケストラの魅力、クラシック音楽と生の舞台の魅力にはまってしまいました。
それがきっかけとなり、
と漠然と考えるようになっていたのです。