「こんばんは」
「うるさいな。来るのは聞いてたけど、こんな時間に来るの?」
ホントさ、
コンサート終わってホッと一息ついてる、
しかも雅紀とラブラブイチャイチャしてた、
甘甘なたーーーいせつな時間!!
「もう寝るところでしたよ」
なんて適当なコメントしながら、
かわもっちゃんを部屋に招き入れる。
やべっっ!ベッドが乱れてるじゃん!!
ああ...
さっきの甘く幸せな時間を思い出して少しニヤけそうになって、
「ここで寝てましたね 今」なんて慌ててごまかす。
とにかく、雅紀が居た痕跡が映っちゃったらヤバい。
テレビ的にもヤバいし、
個人的にも、ふたりの大切な時間が誰かに知られるのは嫌だ。
だから、とにかく
「部屋」じゃなくて「俺」にカメラが向けられるように。
「ハワイでの夜会をこの部屋でやりたい」っていう
かわもっちゃんの申し出にも、
「やりましょう」って即答したんだ。
お酒だって、
雅紀と一緒に飲む為のワインとかいろいろあるけど、
「ないですよ」って即答。
とにかく一刻も早くこの部屋出なきゃ。
ずっとパウダールームで寒い思いして
じっとしてる雅紀がかわいそうだ。
「着替えていい?これで行けない」
そう言ってTシャツを脱ぎ、着替えて、
「さすがに下半身は(中に)入るよ」なんて言いながら
パウダールームに駆け込む。
「雅紀、大丈夫か、寒くないか。俺今から買い出し行くからな。
おまえはその間に部屋に帰れよ。ごめんな」って早口で告げる。
「うん。わかった。ありがと♪
ほら、しょうちゃん、行かなきゃ。」
「雅紀~(涙)! 離れたくないわ...」
そう言って小さなキスをひとつ落とす。
「ん、しょうちゃん、俺だって離れたくないよ。
でも、しょうがないじゃん…
あとで…ね?」
俺の唇にやわらかなキスをしながら雅紀は囁いた。