友達が、夏の名前は駆け落ちの曲って聞いたけどよくわかんない、って言ってるのを見かけて、改めて考えてみました❀


個人的に夏の名前は、叶わなかった駆け落ちを描いた曲だと思っていて。


“君の笑顔が いつまでも来ない”

二人で街を出るを約束していたけれど、打ち合わせたバスの時間になっても“君”が現れないことで、“僕”は“君”が駆け落ちに未来を見出せなかったことを悟る。


共に歩む未来を諦めて、二人分の切符を手に一人乗り込んだバスの中、やっとつながった君への電話。耳に届く、君の声。

もう二度と会えないかもしれない。君が、君と過ごした街が、遠ざかっていく。

咄嗟に窓を開け、君の名前を叫んだけれど、走り出してしまったバスも、噛み合わなくなった二人の関係性の歯車も、きっともう、止めることはできない。


それでも、出逢えたことを、分かち合った時間を、この先もずっと、大切に胸にしまって生きていきたいから、幾度か共に過ごした夏につけた名前を、僕は忘れないよ。