ただ貴方がいとおしい
電話で声を聞きながらぎゅっと受話器を耳に強く押し付ける
貴方の声を取りこぼさないように

他人なんて所詮他人
僕は人を信じてないよ
悲しい歴史が彼の心を冷める
裏切られてばかりだった青年時代は
彼に諦念を植え付けてしまった

私のことは信じてほしいけれど
人の気持ちは変わるから
僕はもう傷つきたくはないんだ
そう貴方がつぶやいた

私に出来るのは
貴方が安心して私をしんじられるようになるまで
ひたすらに貴方に頼り頼られること
そしてひたすらに
貴方を愛すること

だから今夜もささやく
貴方のこと、愛しているから、と