行き付けのお花屋さんでお花を買う。菊にしようかカーネーションも綺麗よとお花屋さん。華やかなのが良いなというと赤いカーネーションに青い花もつけてくれる。

今日はつき命日。

祖父の仏壇に花を飾る。
花の向こうに祖父のかお。
おじいちゃんこんにちは。
そう声をかけるとはにかんでいた。
職人だった祖父は恥ずかしがりやだった。

死に顔は穏やかだった。
萎れた小さな体は棺桶にちんまりおさまり
その体を溢れんばかりの花で埋めたとき
ふと
この人は花をもらったことがあったのだろうかと思った

これからはおくればせながら
私が花を贈るから
蝋のような顔に語りかけた。

またくるね。
花の向こうで祖父がふんわり微笑んだ。